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2020年06月29日

心理的安全度が生産性と強く関係する

グーグルのチーム生産性に貢献しているものは何か?これについてグーグルの人事部(People Operations)が調査をしました。

200以上の社員とのインタビューをし、180以上のチームの250以上の要素を調べ上げました。分析前は、スタープレヤーがいるチームの生産性が高いのだろうと仮説を立てていましたが、実際は、「誰がチームにいるか」は生産性とあまり関係なく、それよりも「チーム間でどのようにコミュニケーションが取られているか」「仕事の構造」「自分の貢献をどのように見ているか」といった要素が、生産性と強く関係していました。

そして、生産性の高いチームとそうでないチームを分けるの5つの要素があることを知りました。


心理的安全度:何かにチャレンジする時に不安になったり、恥ずかしいと感じずにできるか。

依存可能度:時間内に高品質の仕事ができるとチームメートそれぞれを信頼できるか。

構造と明確さ:ゴール、ルール、実行計画は明確か?

仕事の意義:メンバーそれぞれにとって個人的に大事なことに取り組んでいるか。

仕事のインパクト:自分の仕事が大事だと根本的に思っているか。



もしこれら5問への答えがYESであれば、生産性の高いチームだと予測できるそうです。


そしてこれらの5要素をさらに見ていくと、心理的安全度が群を抜いて大事であるとわかりました。心理的安全度が、他の4要素の土台となっている。何かに安心してチャレンジできること。非常にシンプルです。

しかし実際には、何かにチャレンジしようとすると、それによって自分の無能さなどが出てしまわないかと抵抗はあります。そうした感情は職場ではよく見られますが、より生産性の高いチームを作るためには無くしたいものです。チームメンバーがそれぞれに対して安全を感じられるほど、彼らは自分のミスを認め、新たな役割も引き受けやすくなります。その他、安全度が高いほど、グーグルを離職する度合いが低かったり、多様性のあるアイデアを採用したり、より会社に利益をもたらし、役員から2倍頻繁にできる社員だと思われることがわかりました。

その後、グーグルのチームは「gTeams exercise」という10分間脈拍を計測するツールを作りました。このツールを年間で300のチーム、3000人の社員が利用し、新たなことにチャンレンジしたチームは、心理安全度が6%、構造と明確さが10%向上しました。参加したチームのメンバーたちは、生産性について話をさせるツールであり、そのような機会は過去になくて、実際にやってみると、非常に良いことだったと述べています。

心理的安全度を高める策を色々と試す必要がありそうです。


参照
https://rework.withgoogle.com/blog/five-keys-to-a-successful-google-team/
posted by ヤス at 06:58| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月15日

メンタルヘルスの問題はコロナ後も続く

新型コロナウイルスの影響で、カナダでは国民の多くに、心の問題が出ていると報告されています。うつや不安などが増える一方で、必要なサービスにアクセスできず、それによって、アルコールや薬物使用が増えています。

カナダ政府が4月に実施した1800人を対象にした調査では、新型コロナウイルスがメンタルヘルスに与える影響が調べられました。結果は驚くものでした。

不安やうつは増え、特にケベック、オンタリオ、そして、アトランティック・カナダといった地域で大きく増えていました。不安においては、件数が4倍となっていました。コロナの前から不安があった人たちも、さらに強い不安を抱えるようになっていました。

また自粛生活がこの後も数ヶ月続くとなると、どう感じるかを尋ねると、うつ病は更に悪化するという回答が多く見られましえた。

その他、カナダ人がロックダウンについて特に恐れるものは経済面への影響で、家族の誰かが職を無くしたり、自分自身の労働時間や収入の軽減が挙げらました。コロナの影響で解雇された人の半数以上が、それによってメンタルヘルスに悪影響を受けたと述べていました。

その他、要点をまとめると;

多くの人が、自分よりも、家族の誰かが感染しないかを心配している。
5人に2人が自粛生活によってネガティブな影響を受けている。
3分の1の人が、アルコール摂取量が増えた。
18歳以下の子供と住む家庭の41%が、子供が家にいて会話が増えることでポジティブな影響があると答える一方で、36%が何らかのいざこざがあった。
18歳以下の子供と住む家庭の36%でアルコール摂取量が、25%で違法薬物の摂取量が増えた(子供のいない家庭では25%と13%)。
都会に住む人は、田舎に住む人と比べて、企業からメンタルヘルスについてサポートされていると感じている。
不安症と診断された人の43%が、コロナ発症してからメンタルヘルスサービスへのアクセスが減ったと答え、36%が受けるサービスの質が下がったと答えた。うつ病に関しても同じような数字が見られた。


これらの数字は今後更に悪くなると考えられます。それは一般国民もそうですし、医療施設で働く人もそうです。


また特に、コロナ前からケアを必要としていた人たちは、現在、必要なケアを受けられなかったりしています。よりアクセスのしやすいメンタルヘルスのケアが必要です。

参照
https://medicalxpress.com/news/2020-05-post-pandemic-mental-health.html
posted by ヤス at 06:27| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月08日

発展途上国において、コミュニティー活動がうつに効果的

コミュニティーで集まって何かをすることが、発展途上国において、うつ病対策として有効だと報告されました。

体を動かさないことは様々な健康問題と関連しています。例えば、心臓病や脳卒中、糖尿病などです。それと同時に心の病気、例えば、うつ病などとも関連をしています。うつ病は特に現在、発展途上国でよく見られるようになってきました。


今回の研究に先立つ研究では、発展途上国において、体を動かさないことが、これまで重視されてきた身体的健康問題だけではなく、心の問題も考えるべきだと述べられています。うつ病を患う人が、体を動かさないとより社会から孤立することになります。この先行研究では参加者を2つのグループに分け、1つは通常通りに生活をし、もう1つのグループには1週間、体を動かさないでもらいました。1週間後、体を動かさないグループのうつ病度合いは大きく高まっていました。そして、彼らがその次の週に元どおりの生活に戻すと、うつ病度は下がっていきました。つまり、普段の生活から体を動かすことがうつ対策に良いと言えます。

そして、今回の新たな研究では、発展途上国の2375人のうつ患者を調べました。すると11%以上の人が体をあまり動かさない、つまり、1日最低は8時間、大きく動いていない時間がある人たちでした。中でも影響が大きいのが、体を動かさないことで、地域社会やコミュニティーとの関わりがないということです。発展途上国でも、貧しい居地域に住む人は、都会へと移住します。そこでは体を動かさなくても生活ができます。すると、自動的に地域社会との関わりも少なくなります。


研究者たちは人々が地域社会と交流できるような場所を設け、そこでゲームやイベントをして、うつ病に対抗すべきだと述べています。次の研究として、体を動かさないことがうつにつながっているのか、それとも、うつが体を動かさないことにつながっているのかを調べようとしています。

参照
https://medicalxpress.com/news/2019-02-tackle-depression-low-income-countries.html
posted by ヤス at 06:42| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月21日

ご参加お願いします♪:コロナ下での日本人のメンタルヘルス調査

新型コロナウイルスの影響で、体の健康もそうですが、心の健康(メンタルヘルス)にも様々な影響が出ていると報じられています。

そこで、本研究では、新型コロナウイルスの影響下において、日本に居住する方々のメンタルヘルスの状態を調べたいと思っております。

参加してくださる方々には、年齢や性別に関する質問の他、メンタルヘルスに関わる4つの短い尺度への回答をお願いできればと考えています(全25問、所要時間およそ10分)。さらに、メンタルヘルスの状態の長期的な変化を調べるために、6ヶ月後、1年後に再度連絡を取らせていただきます。

以下が参加リンクです。皆様のご参加を心よりお待ちしております!よろしくお願いいたします。
https://bit.ly/CoronaGeneral

posted by ヤス at 15:48| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月07日

どうすれば質の高い論文が書けるのか

ネイチャー誌でこのテーマの記事があったので、まとめたいと思います。

メッセージを明確に

まずはどんなメッセージを読者に伝えたいかを明確にする。これが不明確だと、後々、コミュニケーションミスが起きる。またメッセージの明確さは複数の著者が絡む時にも有効。オススメは共著者が全員ミーティングをして、メッセージだけではなく、データの選択、視覚的プレゼンテーションなども議論する。

最も大事な情報は主文に書かれるべきで、あまり必要でないものは付録に入れる。

多くの論文がリジェクトされる理由の一つに、ディスカッション部分が弱く、既存の文献をしっかり理解していことがバレバレな時。研究者は、彼らのリザルトがどのように他の状況でも有効なのかを説明し、論文の独自性を強く訴えるべき。

思索ベースの結論とエビデンスベースの結論には紙一重の違いしかない。ディスカッション部分で思索をすることはできるが、これは過度にしてはいけない。ディスカッションの全てが思索だというのではいけない。なぜなら著者の経験に根ざしたものではないからだ。結論部分では、1、2文、次にする必要のある研究について述べると良い。


ロジックの枠を作る

構造が大事である。例えば、この論文(http://doi.org/ckqp)でも説明しているが、それぞれのパラグラフは、まず最初の文章で状況を定義し、中部分では新たなアイデアを紹介し、そして、最後の文章で結論を述べる(「状況・コンテンツ・結論」モデル)。論文全体で見ると、イントロ部分が状況を設定し、結果の部分がコンテンツを提要し、ディスカッションで結論となる。

また一つのキーメッセージに絞ることが大事である。これがタイトルに反映される。そして、論文の全てがそのアイデアをサポートする。

書き手としてあなたの仕事は、専門知識がないかもしれない査読者をサポートし、あなたがした研究を理解してもらわないといけない。これは、問題点を理解してもらうこともそうだ。そうでないと、なぜあなたの研究が大事なのかわからない。


自信を持って書く

科学者として物を書く時、唯一の義務は「明確さ」である。つまり、この論文では「何が新しいのか?」これに明確に答え、論文の全ての部分はこれに貢献しないといけない。

ドイツ語のコンセプトで「赤い糸」という表現がある。これは物語の最初から最後までを結ぶ糸のことである。科学的文献では、「何が新しいのか?」この答えが赤い糸となる。これこそ論文を書く意義である。

そして、自信を持ってはっきりとした文章を書くことだ。そうではないと誇張されたり、紛らわしい表現となる。こうなると、メッセージがはっきり伝わらない。例として挙がっていたのが

悪い例
“Though not inclusive, this paper provides a useful review of the well-known methods of physical oceanography using as examples various research that illustrates the methodological challenges that give rise to successful solutions to the difficulties inherent in oceanographic research.”


良い例
“We review methods of oceanographic research with examples that reveal specific challenges and solutions”


読者の仕事は、注意深く読んで、それを記憶することだ。そして、著者の仕事は、それをしやすくすることだ。これをマスターするには、自分の専門分野以外の論文も読むと良いだろう。


ゾンビ名詞に注意する

論文を書くときは、常に「査読者は忙しくて、疲れている」と想像しながら書く。そして、自分自身が読んでいて楽しいものを書くこと。

学術論文はつまらないものである必要はない。人間はストーリーで生きる動物である。論文に入り込まなければ、それを理解するのは難しい。論文は事実に基づき、エビデンスベースで、簡潔であるべきだが、だからといってつまらなくしないといけないというわけではない。

よく見ることが、著者の個人的な意見が鎮圧されてしまうこと。多くの著者が、メンター等から、個人的な意見を書いてはいけないと言われる。しかし、この概念が強すぎて、良い意見が表されないこともある。

ヘレン・ソードが「ゾンビ名詞」という言葉を作った。つまり、「implementation(実施)」 or 「application(応用)」といった名詞は、それらの動詞と比べて、活気がなくなっている。良い論文は読者の感情を引きつける。だから論文が一度仕上がったら、少し活気のある言葉を使って、ストーリーにすることも良い(もちろんバランスが大切だが)。


大げさな散文をカットする

クリエイティビティーは大切だが、学術論文の目的は情報を伝えることである。きらびやかな表現をする人もいるが、特にノンネイティブで英語を扱う人にとっては、混乱の種となりかねない。言語は必要以上に複雑にしないことが大事だ。

しかしカットのしすぎも問題である。例えば、メソッドの部分で、大事な研究方法に関する項目を伝えていなかったり。メソッド部分では、読者が同じ研究を再生できるように情報提供しないといけない。また、論文全体を通して、論点が一貫していること。それと同時に、証拠以上のことを言わないことが大事である。

編集長や査読者は、その分野で役に立ちそうな面白い発見を探している。それに応えられなければ論文はリジェクトされる。多くの著者がディスカッション部分でリジェクトされる。つまり、発見したことがどれだけ面白く、その分野に役立つかを上手に伝えられていない。また既存の文献を再評価し、その論文での発見が、将来の研究にどう活かせるかを書かないといけない。また発見が強固なものであると伝えるために、他の解釈・説明を考えたこともアピールしないといけない。


多くの読者をターゲットとする

論文のインパクトとその質に関係性があることを証明する研究はまだないが、以下の論文では明確で、簡潔で、叙述的なタイトルはSNSやメディアで取り上げられやすいと述べられてある。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28039032

大事なことは、何が言いたいかをズバリということである。あらかじめ批判を避けようとして、遠回しな表現をせずに、明確で、他の分野の研究者など、素人にでもわかるような表現をすることが大事である。専門分野の人以外にでもわかるように書くと、他の分野の論文で引用される可能性が高まるだけではなく、研究者以外の人たちにも読んでもらえる。そうすると、一般誌などでも取り上げられやすい。

参照
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02404-4
posted by ヤス at 06:57| Comment(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする