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2018年11月01日

留学/海外生活のジャンルで1位になりました!

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お陰様で当ブログ『心の理屈(こころのりくつ)』が、留学/海外生活のジャンルで1位になりました!

これまで心理学で面白い、役立ちそうな理論や実験結果を中心に書いてきました。特に自分にとって書いてアウトプットすることが楽しく、それが大きな動機となりここまで1800以上の記事を投稿してきました。また今後も、どんどん書いていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします!
posted by ヤス at 19:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月29日

医療現場におけるNLP(神経言語プログラミング)

医療の場において、患者との診察は非常に大事な役を担います。この10分ほどの間に、その人の世界に入り込み、彼らの観点を理解し、彼らの問題を定義し、患者と医療スタッフの間で同意できるような治療プランを設計する。これは非常に難しいことだと思います。

しかしながら医者のコミュニケーションが問題視されることは多々あります。私たちはそれぞれ外見が違うように、内的な情報処理の仕方も大きく異なります。NLP(神経言語プログラミング)は、臨床の現場において、人がどのように考え、コミュニケーションをとるか、また、そこから生まれる変化を観察するところから生まれました。


NLPは優れた結果をモデルし、同じような結果を複製することを目的とします。NLPの創始者たちは、エビデンスベースの医療界とは異なり、良い結果を出している人がいたら、その人がしていることを真似して、似た結果を出そうと考えました。したがって、NLPのテクニックを見ると、基となったゲシュタルト療法や催眠療法はもちろんですが、認知行動療法などその他のアプローチをモデルしたものもあります。ビジネスやスポーツの領域でNLPはより活発に使われています。しかし、一部のNLP指導者は時に裏付けのない宣伝文句を、声高々に訴えることでも知られています。イギリスで20年以上医者として働くデイヴィッド・マクドネル博士は、NLPを学び、コミュニケーションを理解するのに最も役立ったツールだと述べています。マクドネル博士は過去3年間、医者にNLPを教えてきましたが、患者との診断中にNLPが非常に有効だったと好評だそうです。

NLPは患者が使う言葉や比喩を理解し、彼らの内的な世界にマッチしたコミュニケーション方法を取らせてくれます。NLPはシンプルで素早く使えるスキルを提供し、患者が表現しづらいような問題も理解できるように手助けしてくれます。患者とのラポールを形成し、より広い視点からソリューションベースのアプローチを取らせてくれます。NLPでは、多くの心理療法が考えるような、変化を起こすには時間がかかるという考え方をしません。者の視点が瞬時にかかる「アハ!」モーメントは瞬時にして起きます。このような瞬間がセラピーで起きると、非常にプラスの影響をもたらします。


NLPは医療業界で働く人たちにとって非常に有効なツールです。マクドネル博士のように、NLPが「代替的なアプローチ」ではなく、より「メインストリーム」として受け入れられる日が来てほしい者です。

参照
https://bjgp.org/content/64/624/363
posted by ヤス at 01:02| Comment(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月30日

解釈的現象学的分析(Interpretative Phenomenological Analysis)

解釈的現象学的分析(Interpretative Phenomenological Analysis, IPA)とはジョナサン・スミスによって開発された手法で、経験的であり、質的なものを理解しながらも、心理学に適合できる分析方法のことです。個人がある現象をどのように経験したのかを、特定の状況にある特定の観点から調べます。個人が出来事をどのように解釈し、意味付けをしているのかが主眼です。IPAでは、主観的、そして、反映的な解釈のプロセスを伴いながら、当事者の生の経験(lived experience)に焦点を当てます。データは研究の状況や文化的背景も考慮しながら慎重に解釈されます。


IPAは特にあまり研究がなされていない現象や新しい現象、また論理的な説明が難しい現象について、理解しようというときに有効です。当事者が生の経験をどのように理解したのかを振り返ることで、その現象を一つの観点から詳細に理解できます。そうすることで、その現象をよりよく理解でき、新たな探求の道を拓くことができます。

IPAは現象学と解釈学(phenomenology and hermeneutics)を基礎とし、そこに個人主観的な視点を付け加えます。現象学が、意識的な経験の詳細を把握し、解釈学がそれを解釈する。現象がなければ解釈するものがありませんし、解釈なくして現象があっても何も理解できません。解釈学者、マルティン・ハイデガーは、現象学的な理解は解釈にある、として、解釈学を現象学の前提としました。現象学は当事者の個人的な経験を探求し、個人的な体験には解釈が伴います。従って、この2つが共存するのです。

IPAを使って特定の現象に関わる経験を理解するとき、(特定の決められたフレームから解釈・評価をするのではなく)包括的なボトムアップのプロセスで理解をして行きます。


IPAでのデータ収集は、大抵、半構造化面談を使ってなされ、参加者の観点から、参加者がその現象をどう体験したのかを聞き取るために行われます。また、あらかじめの質問は少しは準備されますが、基本的にはオープンで帰納法的なアプローチ(個々の現象から一般的な結論を導き出す)を取ります。従って、IPAでは同じような参加者グループを集めます。

参照
https://www1.bps.org.uk/networks-and-communities/member-microsite/division-counselling-psychology/interpretative-phenomenological-analysis
posted by ヤス at 20:49| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

数学に対する不安が数学パフォーマンスを下げる

シカゴ大学が行なった、小学校1、2年生に対する研究で、成績が優秀な1、2年生は数学不安を抱えていると報告されました。この不安があることによって、不安を持たない児童よりも数学の力を発揮できないことがあるそうです。

数学ができる児童は大抵、作業記憶に優れていて、不安によってこの機能が低下するそうです。作業記憶とは「脳の黒板」のようなもので、意識上にある情報を処理するのに使われます。この種の記憶は、数字を頭の中で留めておいて処理するのに非常に重要であり、IQにも大きく関連しています。


数学への不安が強い児童は、それによって、数学の力が大きく妨げられていることがわかりました。数学の成績だけでみると、不安のない児童の半年分くらいの遅れになるそうです。

今回の実験では比較的大きな都会にある小学校で、1年生88人と2年生66人が集められました。参加児童は、成績、作業記憶、数学への不安に関する尺度に答えました。数学への不安に関しては、例えば教室の前で、数学の問題を解くことに対してどれだけ怖いと感じるか、などが問われました。

成績優秀な児童の間で、半数が中程度から高程度の数学不安を抱えていました。数学不安は、成績が優秀ではない児童の間でも見られましたが、成績には影響していなかったようです。これらの生徒は、指で数を数えたりなど、よりシンプルな対処法を実践していたので、影響がなかったのではないかと考えられています。

幼い段階でできた数額への不安は、そこで解消されないと、雪だるま式に大きくなり、数学の能力に大きく影響します。ここまでの研究で、不安を和らげたり、リフレーミングをすることで、数学の成績に大きな向上が見られたそうです。

不安をリフレーミングする一つの方法は、テストをする前に数学に関する心配事を書いてもらう事でした。「表現的ライティング」という手法で、不安を吐き出し、少なくする効果があるそうです。これによって作業記憶が数学により集中できます。


また文字を書くことにまだ慣れていない段階の児童や幼稚園児には、絵を書いてもらうのも良いでしょう。また先生の立場からも、テストを脅威的なものではなくて、何かチャレンジするものだとリフレーミングをすると良いと研究者は述べています。

参照
https://psychcentral.com/news/2012/09/13/math-anxiety-hits-high-achieving-kids-hardest/44547.html
posted by ヤス at 05:09| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月10日

ソシオパスとサイコパスの違い

ソシオパスとサイコパスはよく同じような意味で使われますが、この2つには違いがあります。サイコパスは法律との間に問題を起こしますが、ソシオパスは社会の中により上手に溶け込みます。ソシオパスとは精神病の分類では、反社会性パーソナリティ障害に最も近いと考えられています。


ソシオパスとは?

一般的にソシオパスとは反社会性パーソナリティ障害のことだと考えられています。反社会性パーソナリティ障害は、DSM(精神障害/疾患の診断・統計マニュアル)という臨床心理のバイブル的な診断マニュアルの中で、クラスターB、つまり人格(パーソナリティ)障害だと分類されています。

ソシオパスの診断は18歳以上とされていますが、以下のソシオパスと考えられる症状は15歳以上の段階で見られます。
・法律を幾度と破る
・異常な程度の虚言癖
・身体的な攻撃性
・自他共の安全を軽視する
・仕事や家庭において無責任な行動を取り続ける
・自責の念が無い



ソシオパスとサイコパスの対比

サイコパスはソシオパスの発展形と考えら、より多くの症状を持ちます。従って、全てのサイコパスはソシオパスだと考えられますが、ソシオパスは必ずしもサイコパスだとは言えません。

サイコパス研究会によると、サイコパスの特徴はいかが挙がります。
・自責の念や罪悪感が無い
・共感力が無い
・深い感情的愛着が無い
・ナルシシズム
・表面的な魅力(チャーム)
・非正直さ
・人を巧みに騙す
・リスクを軽視する


更に、およそ93%のサイコパスは犯罪更生施設に入っているとされています。


ソシオパスとサイコパスの違い

これらの二つは共通点を多く持ちながらも、ソシオパスは共感や罪悪感の欠如度合いが、サイコパスと比べて少ないと言えます。従って、ソシオパスはまだ強い人間関係を結べる可能性があるが、サイコパスにはそれは不可能だとされています。また、ソシオパスは見知らぬ他人に害を被ることに何の罪悪感も感じないけれど、人間関係を結んだ人に対しては罪悪感や自責の念を感じると言われています。また、ソシオパスの反社会的な行動はときを経るについれて収まるが、サイコパスにはそうした動きは見られないそうです。サイコパスは反社会的な行動がもたらす結果に対して何の心配もしない一方で、ソシオパスはそれを恐れ、反社会的な行動を減らす傾向があるそうです。


サイコパスは冷淡ながら、社会的なチャーム(魅力)やそのカリスマを使って、他人を騙します。また社会の中で「普通」に振る舞ったり感情を装ったりします。驚異的な状況においても、サイコパスは感情を見せずに、犯罪的な思考を明確に持つことができます。彼らは自分がしていることが悪いことだと分かっていますが、気にしません。

それとは反対にソシオパスは、そうした状況では緊張や怒りを隠すことができません。また自分の行動の結果を考えずに、無計画な行動を取ります。サイコパスと比べると、感情的な愛着などのために、冷淡な犯罪を上手にはできません。

サイコパスもソシオパスもどちらも犯罪をすることが可能ですが、ソシオパスは愛着や人間関係を形成した人に対しては、犯罪をしにくい傾向があります。

参照
https://www.healthyplace.com/personality-disorders/psychopath/psychopath-vs-sociopath-what-s-the-difference
posted by ヤス at 02:44| Comment(1) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする