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2020年08月17日

うつ病の予防に社会的なつながりが最強

マサチューセッツ総合病院の研究者が成人のうつ病を防ぐ100以上の要素を調べました。その結果、社会的なつながりがうつ病予防として最も強い要素だとわかりました。従って、孤独を感じるような行動(例:テレビ鑑賞や昼寝)を減らすことが、うつ病のリスクを下げると報告しました。


うつ病は世界的に見ても、障害をもたらす大きな理由であるにも関わらず、これまでの研究ではうつ病から守る要素についてはあまり研究されてきませんでした。そこで今回の研究では2つの段階を経て、うつ病に対する保護要素を調べました。

最初の段階では10万人以上の患者データからうつ病に関わりそうな要素(例:社交的なやりとり、メディアの利用、睡眠パターン、食事、運動、自然との触れ合い)を洗い出しました。第二の段階では、最初の段階で強い関連性があるものを絞り、その中からうつ病と因果性のありそうなものを見つけ出します。

その結果、ずば抜けてうつ病から守ってくれると出た要素が、他人とどれだけ打ち解けた話をするのか、友人や家族をどれだけ頻繁に訪れるのかなどといった「社会的なつながり、一致感」でした。反対に、うつ病に影響しそうな要素としては、「テレビ鑑賞の時間」だと出ましたが、これはメディアの影響なのか、それともテレビ鑑賞に伴う独りでいることが影響しているのか調べる必要があります。


非常にシンプルなことですが、効果は莫大ですね。非常に有意義な研究だと思います。

参照
https://medicalxpress.com/news/2020-08-social-strongest-factor-depression.html
posted by ヤス at 05:12| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月29日

心理的安全度が生産性と強く関係する

グーグルのチーム生産性に貢献しているものは何か?これについてグーグルの人事部(People Operations)が調査をしました。

200以上の社員とのインタビューをし、180以上のチームの250以上の要素を調べ上げました。分析前は、スタープレヤーがいるチームの生産性が高いのだろうと仮説を立てていましたが、実際は、「誰がチームにいるか」は生産性とあまり関係なく、それよりも「チーム間でどのようにコミュニケーションが取られているか」「仕事の構造」「自分の貢献をどのように見ているか」といった要素が、生産性と強く関係していました。

そして、生産性の高いチームとそうでないチームを分けるの5つの要素があることを知りました。


心理的安全度:何かにチャレンジする時に不安になったり、恥ずかしいと感じずにできるか。

依存可能度:時間内に高品質の仕事ができるとチームメートそれぞれを信頼できるか。

構造と明確さ:ゴール、ルール、実行計画は明確か?

仕事の意義:メンバーそれぞれにとって個人的に大事なことに取り組んでいるか。

仕事のインパクト:自分の仕事が大事だと根本的に思っているか。



もしこれら5問への答えがYESであれば、生産性の高いチームだと予測できるそうです。


そしてこれらの5要素をさらに見ていくと、心理的安全度が群を抜いて大事であるとわかりました。心理的安全度が、他の4要素の土台となっている。何かに安心してチャレンジできること。非常にシンプルです。

しかし実際には、何かにチャレンジしようとすると、それによって自分の無能さなどが出てしまわないかと抵抗はあります。そうした感情は職場ではよく見られますが、より生産性の高いチームを作るためには無くしたいものです。チームメンバーがそれぞれに対して安全を感じられるほど、彼らは自分のミスを認め、新たな役割も引き受けやすくなります。その他、安全度が高いほど、グーグルを離職する度合いが低かったり、多様性のあるアイデアを採用したり、より会社に利益をもたらし、役員から2倍頻繁にできる社員だと思われることがわかりました。

その後、グーグルのチームは「gTeams exercise」という10分間脈拍を計測するツールを作りました。このツールを年間で300のチーム、3000人の社員が利用し、新たなことにチャンレンジしたチームは、心理安全度が6%、構造と明確さが10%向上しました。参加したチームのメンバーたちは、生産性について話をさせるツールであり、そのような機会は過去になくて、実際にやってみると、非常に良いことだったと述べています。

心理的安全度を高める策を色々と試す必要がありそうです。


参照
https://rework.withgoogle.com/blog/five-keys-to-a-successful-google-team/
posted by ヤス at 06:58| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月15日

メンタルヘルスの問題はコロナ後も続く

新型コロナウイルスの影響で、カナダでは国民の多くに、心の問題が出ていると報告されています。うつや不安などが増える一方で、必要なサービスにアクセスできず、それによって、アルコールや薬物使用が増えています。

カナダ政府が4月に実施した1800人を対象にした調査では、新型コロナウイルスがメンタルヘルスに与える影響が調べられました。結果は驚くものでした。

不安やうつは増え、特にケベック、オンタリオ、そして、アトランティック・カナダといった地域で大きく増えていました。不安においては、件数が4倍となっていました。コロナの前から不安があった人たちも、さらに強い不安を抱えるようになっていました。

また自粛生活がこの後も数ヶ月続くとなると、どう感じるかを尋ねると、うつ病は更に悪化するという回答が多く見られましえた。

その他、カナダ人がロックダウンについて特に恐れるものは経済面への影響で、家族の誰かが職を無くしたり、自分自身の労働時間や収入の軽減が挙げらました。コロナの影響で解雇された人の半数以上が、それによってメンタルヘルスに悪影響を受けたと述べていました。

その他、要点をまとめると;

多くの人が、自分よりも、家族の誰かが感染しないかを心配している。
5人に2人が自粛生活によってネガティブな影響を受けている。
3分の1の人が、アルコール摂取量が増えた。
18歳以下の子供と住む家庭の41%が、子供が家にいて会話が増えることでポジティブな影響があると答える一方で、36%が何らかのいざこざがあった。
18歳以下の子供と住む家庭の36%でアルコール摂取量が、25%で違法薬物の摂取量が増えた(子供のいない家庭では25%と13%)。
都会に住む人は、田舎に住む人と比べて、企業からメンタルヘルスについてサポートされていると感じている。
不安症と診断された人の43%が、コロナ発症してからメンタルヘルスサービスへのアクセスが減ったと答え、36%が受けるサービスの質が下がったと答えた。うつ病に関しても同じような数字が見られた。


これらの数字は今後更に悪くなると考えられます。それは一般国民もそうですし、医療施設で働く人もそうです。


また特に、コロナ前からケアを必要としていた人たちは、現在、必要なケアを受けられなかったりしています。よりアクセスのしやすいメンタルヘルスのケアが必要です。

参照
https://medicalxpress.com/news/2020-05-post-pandemic-mental-health.html
posted by ヤス at 06:27| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月08日

発展途上国において、コミュニティー活動がうつに効果的

コミュニティーで集まって何かをすることが、発展途上国において、うつ病対策として有効だと報告されました。

体を動かさないことは様々な健康問題と関連しています。例えば、心臓病や脳卒中、糖尿病などです。それと同時に心の病気、例えば、うつ病などとも関連をしています。うつ病は特に現在、発展途上国でよく見られるようになってきました。


今回の研究に先立つ研究では、発展途上国において、体を動かさないことが、これまで重視されてきた身体的健康問題だけではなく、心の問題も考えるべきだと述べられています。うつ病を患う人が、体を動かさないとより社会から孤立することになります。この先行研究では参加者を2つのグループに分け、1つは通常通りに生活をし、もう1つのグループには1週間、体を動かさないでもらいました。1週間後、体を動かさないグループのうつ病度合いは大きく高まっていました。そして、彼らがその次の週に元どおりの生活に戻すと、うつ病度は下がっていきました。つまり、普段の生活から体を動かすことがうつ対策に良いと言えます。

そして、今回の新たな研究では、発展途上国の2375人のうつ患者を調べました。すると11%以上の人が体をあまり動かさない、つまり、1日最低は8時間、大きく動いていない時間がある人たちでした。中でも影響が大きいのが、体を動かさないことで、地域社会やコミュニティーとの関わりがないということです。発展途上国でも、貧しい居地域に住む人は、都会へと移住します。そこでは体を動かさなくても生活ができます。すると、自動的に地域社会との関わりも少なくなります。


研究者たちは人々が地域社会と交流できるような場所を設け、そこでゲームやイベントをして、うつ病に対抗すべきだと述べています。次の研究として、体を動かさないことがうつにつながっているのか、それとも、うつが体を動かさないことにつながっているのかを調べようとしています。

参照
https://medicalxpress.com/news/2019-02-tackle-depression-low-income-countries.html
posted by ヤス at 06:42| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月21日

ご参加お願いします♪:コロナ下での日本人のメンタルヘルス調査

新型コロナウイルスの影響で、体の健康もそうですが、心の健康(メンタルヘルス)にも様々な影響が出ていると報じられています。

そこで、本研究では、新型コロナウイルスの影響下において、日本に居住する方々のメンタルヘルスの状態を調べたいと思っております。

参加してくださる方々には、年齢や性別に関する質問の他、メンタルヘルスに関わる4つの短い尺度への回答をお願いできればと考えています(全25問、所要時間およそ10分)。さらに、メンタルヘルスの状態の長期的な変化を調べるために、6ヶ月後、1年後に再度連絡を取らせていただきます。

以下が参加リンクです。皆様のご参加を心よりお待ちしております!よろしくお願いいたします。
https://bit.ly/CoronaGeneral

posted by ヤス at 15:48| Comment(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする