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2010年10月13日

人間発達と家族「人間観察研究でしたこと=セラピー」

今日は研究課題の一つ、幼児を観察して、それと発達心理論とを照らし合わせて考える研究発表の提出日でした。




僕は夏の学術論文コースで知り合ったデンマーク人の友達の子供(女の子、6才、Aちゃん)を観察させてもらいました。

これまで机の上や自分の体験談からでしか理解していなかった、理論や実験を直にさせてもらうことができて非常に面白かったです。学びに命が注がれた感じがしました。

僕が主に用いた理論はスイスの心理学者、ジャン・ピアジェ認知発達段階説

ピアジェについてはこちらの記事で

Aちゃんは、この説で説く6才よりも少し発達が進んでいました。

そして今日はそのレポートを提出して、先生の講義が始まりました。最初の一言が非常に印象的でした。

「子供を観察することは、セラピーにおいてクライアントと観察することと同じだ」

はーっと視界が広がる感覚がしました。印象に残る言葉でした。

僕の場合、観察日にはカメラを持って行き、会話をし、できるだけ同じ行動をしました。トランポリンをしようといえば、一緒に参加。水で音をたてて遊べば、同じようにしました。

セラピーにおいても、状況によりですが、こういったことが言えるのかもしれません。実験検証したい所です。

その後はADHDについてのディスカッション。ADHDとは、Attention Deficit / Hyperactivity Disorder の略で、日本語では「注意欠陥・多動性障害」と訳されます。

世界基準によると不注意優勢型(Predominantly hyperactive-impulsive)、多動衝動性優勢型(Predominantly inattentive)、その混合型(Combined hyperactive-impulsive and inattentive)、という3つのタイプに分けられます。

世界では3〜5%の子供に見られ、学齢期の子供には2〜16%の割合で見られるそうです日本では学齢期の子供3〜7%の割合で見られるそうです

原因としては英サウサンプトン大のスティーブンソン教授らの研究で、最大で8割は遺伝的要因で説明できると発表されています。

治療法としては薬物療法が最も高い成功率を収めているのですが、薬には副作用がつきもの。食欲不振、睡眠障害、吐き気、神経過敏が挙がります。ひどい場合には、筋肉痙攣、血液細胞の変化、視界制限、言語・運動神経障害が挙がります。

僕の意見は、一部の行動だけを見て、「この子はADHD」と診断されるケースもある。行動の一部だけをみて、一人の子のアイデンティティを固めてしまうのは怖いなと感じました。それによって大人になっても負い目を感じている人は多い。ましてや、それ(ADHD)が遺伝的なものだと言われているので、その恐怖はもっと大きいと思われます。

ADHDの現象は、ADHDの言葉が作られる前からあった。その現象を「ADHD」として、箱に入れてしまうのは、もちろん、多々メリットがあるのだろうが、怖いことでもあるとクラスで述べさせてもらいました。

ADHDに興味がある方は以下がオススメです。
読んで学べるADHDのペアレントトレーニング――むずかしい子にやさしい子育
「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本―ADHDタイプの「部屋」「時間」「仕事」整理術
どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」
posted by ヤス at 06:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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