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2011年01月17日

緊張をコントロールする "How to Control Your Anxiety" by Albert Ellis

“How to Control Your Anxiety Before It Controls You” by Albert Ellis


以前読んで非常に良かった本をご紹介します。論理療法の大家、アルバート・エリス博士How to Control Your Anxiety Before It Controls Youです。

この本を読みたいと思った理由は、人前で話すときとか、クラスで発表するときに最近よく自分が緊張していることに気づいたからです。ひどいケースを出すと、前日から眠れなかったり、しゃべる直前に吐き気を催したりします。これを克服したかったので、この本を読みました。

読んでの感想は、満足度70%といったところでした。なぜなら、書いてあることの本質は本書の著者であるエリス博士の代表作"A Guide to Rational Living”とほぼ変わらないからです。


その中での応用編として、特にANXIETY、つまり緊張にフォーカスして書いてあります。

満足度はまあまあですが、自分の緊張克服には非常に役立ちました。読んでいて、自分が全然緊張しなかったときのことを思い出せませいた。自分がそういった状態にあったとき、特に影響されていたのがアイルトン・セナです。

彼とジャーナリスト落合信彦との会話で、もしセナがもう一度人生があったら、どのように生きるかを聴かれたセナは「一回目の人生は失敗するために使う。そして、そこで学習して、二度目の人生では大きな成功をつかむ」と答えていました。


この言葉を読んだとき、自分は「この機会は成功しないといけない」とか「これはこういう成果を出さないといけない」といった、理不尽なMUSTを自分に掛けていると気づきました。これを過度に、深刻にかけるがあまり、過度の緊張をもたらし、本来の半分くらいの力しか出せていませんでした。

セナの言葉は人生が二度ある云々に関わらず、有効な言葉だと思います。失敗したことは後の成功につながる。失敗は学習だといえる。そういった事を思い出させてくれました。また思い出させるだけではなく、その時の感覚もよみがえらせてくれた。

以下、本書から大事だと思うポイント6つ挙げておきます。

1.恐怖を避けるほど、その恐怖は大きくなる。行動してみることが、恐怖症解決の最善策である。(p.6)

2.緊張や不安とは、何かを望んでいて、それが得られない危険を思うことから、又は何かを避けようとしていて、それが起こってしまう危険を思うことから来る。(p.14)

3.「失敗してはいけない」、「嫌われてはいけない」、「もしそうなったら最後だ」といったような非合理的な信念は、非常に有害である。それらはあなたを緊張、不安、パニックに陥らせるからだ。

そうすることで目標からあなたを遠ざけてしまう。パニック状態はあなたの知的機能を低下させる。だから計画や作戦の作成を邪魔する。そして感情面をも不安定にする。一度失敗すると、二度とチャレンジしようとさせなくしたり、逆に過度に必死に二度目のチャレンジをしようとしたりさせる。その結果また何度も失敗する。

非合理的な信念はあなたを、ゴールから遠ざけ、欲しくはない結果を生み出し、又はゴールの無い状態へと追いこむ。非合理的な信念は、その他の分野へも影響する。そして、かつては楽しんでいたプロジェクトや物事をも狂わせる。そして精神的な崩壊や自殺に追い込む。(p.36)

これとは反対に”配慮”は楽しいものである。あなたを冒険に出させ、目的地へのベストの道を考えさせる。そしてあなたを没頭させる。チクセントミハイがいうフロー状態(自分がしている事柄を楽しみ、それに没頭、集中することから快感を得ている状態)も訪れる。


”緊張”は過度の”配慮”である。”配慮”はあなたのプロジェクトを興味深いものにするのに対し、”緊張”は全てを神聖に、超重要としてしまう。「このプロジェクトを成功させたいから、私はベストを尽くす。しかし完全に成功しなかったとしても、私は自分のできることを楽しむだろう」と言うときは”配慮”している。

しかしこの信念をエスカレートさせて、非合理な信念とし「私は絶対にこのプロジェクトを成功させないといけない。さもないと私の人生は終わる」としてしまうと、これは過度の配慮、つまり”緊張”を生み出し、圧倒された感を生み出す。(p.37)


4.緊張を生み出すのは以下の3つに分類される。

「絶対に〜しなければいけない(Absolutistic Must)」

「〜べきだ(Should, Ought)」

そしてその他の命令(Demand)である(p.38)。

そしてMUSTには大きく3つのものがある。自分へのMUST、他人へのMUST、環境へのMUSTである。


5.無条件自己承認が必要である。自分が何かを達成したかどうかや、誰かに承認してもらったからということで、自分の価値があると思う構図は、それらが得られないときは自分には価値がない、ということになる。そしてそれが、緊張や過度の心配を生む。

自分を無条件で承認できたら、そういったことはなくなる。物事の達成や、他人の承認はあったほうが良いが、ないからといって、自己価値がないということではない。なくても、自己価値はある。(p.89)


6.人は生存欲求から、物事を深刻に捉えすぎる傾向がある。それによって現代社会の我々は過緊張で悩むことになる。ユーモアを忘れないこと。全ての物事をあなたは基本的に深刻すぎに捉えている。(p.139)

まとめておくと将来、この本の事を思い出したい時にかなりの時間節約になるので、この記事もまた有効なリソースになると思います。



posted by ヤス at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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