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2011年01月21日

症状の判断基準はImpairment & Distress

精神病理学の授業において、大事なポイントを5点書きとめておきます。

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心理アセスには大きく3つのパラダイムがあります。

1.現象学的アセス・・・症状、行動、感情など表面的に見られえる事柄に重きを置く。DSMはこれを網羅しています。DSMは症状の塊を説明してくれるツール。そしてその症状の塊に、タイトルをつけます。症状は、類似した形で反復されているものは「症状あり」と判断される。現象学なので、人体的な証拠を言うのではありません。

従って、DSMは全人格を見るものではありません。人を症状によって表してくれるものです。DSMのアセスを既にしていても、まだあなたはその患者を診る必要があります。


2.機能的、構造的アセス・・・異なるメンタル機能やそれらの機能がどのように作用しているのか、そしてそれらがどのように一つのカタマリを構築しているのかに重きを置きます。『性格組織精神力学』『診断マニュアル(PDM)』『神経心理学アセスメント』が網羅します。


3.精神力学的アセス(PDM)・・・人間関係のテーマや、現象学的&機能的な自己がどのように整合しているのかを、個人の歴史を基に理解します。個人の内的体験に焦点を当て、それらがどのように性格を形成したかを考える。精神学的公式や観察がこれを網羅します。





クライアントの症状を言う時、「あなたは●●の症状を持っているように思われる」と表現すること。「あなたは●●である」とは言わないこと。これも非常に大事です。


健康と精神病の境目。DSMはコンティヌアムで健康と精神病を見るのではなく、カテゴリカルに見ていく。つまり、特定の症状があるのか、ないのか。これらのカテゴリー別にみて健康と精神病を判断します。

この際、「症状がある」と判断する2つの鍵はimpairment & distress、つまり損傷と苦痛です。損傷(impairment)の基準は、周りの人が助けないといけないほど精神的に損傷しているのか?

アメリカでの判断基準は、「仕事できるか?(学校で勉強を普通にできるか?)」と「人間関係を保つことができるか?」です。

苦痛(distress)の基準は、クライアントのFBと、観察で決めます。たとえクライアントが大丈夫だといっていても、セラピストはその様子を見て、苦痛がある(Distressed)と判断することができます。


例)授業中に、指先の皮をひたすらむき、血が出るまでむく教師など。


impairment or not / distress or not これは常にディベートされる点です。


診断された症状は、その人につきまとう。

A症があると診断された患者は、「自分はAだ」とずっと思ってしまう傾向があります。しかし、その後の診断で新たな症状となっていたり、その症状がなくなっていれば、その新たな状況に変えることができます。もちろん再発に注意をしながら。特に躁鬱病(bipolar)や精神分裂症(schizophrenia)は、潜伏している可能性が高い。

例)偏執病(paranoia)が潜伏していたのに完治とされたある男は、その後、銃を乱発して殺人した。

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診断にはスピードが要される。5ページの診断書を15分で仕上げる必要があります。だから診断スキルの向上が必要とされる。そして、病状を特定できなければ

Provisional (おそらくこうじゃないか、という場合)

Deferred (これがあると思うが、まだ不確か、という場合)

と書いていきます。なければ、No diagnosis と書く。

今後、このクラスでは Axis I (Clinical Conditions) と Axis II(Personality Disorders, Mental Retardation) に焦点を置いくそうです。

posted by ヤス at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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