2011年03月26日

投影はやめられない

カウンセリングをしていると「投影」をよく見かけます。心理学でいう「投影」とは、自己の悪い面を認めたくない時に、他の人間にその悪い面を押し付けてしまうような心の働きのことを言います。

自分に整理整頓が下手だと気付いたのだけれども、認めたくない。そこで、部下のそういった点を指摘する。そういう上司は投影していると考えられます。

この投影はどう起きているかというと、自我が主体の悪い部分を分裂させて、その悪い部分を他人に投げかける防衛機制です。

他人は自分を映す鏡だといわれますが、他人の嫌な点が、実は自分の嫌な点だったりすることがあります。これも投影だと言えます。


大まかにいうと多くの心理療法では、そういった自分も自分の一部だと受け入れ、その肯定的な意図を統合していくことで、クライアントの自己実現につなげていただきます。自分に出る現象は、全て何らかのプラスのためのメッセージだという視点です。

投影はゲシュタルト療法の鍵となるものです。興味がある方は以下がオススメです。
ゲシュタルト療法―その理論と実際
ゲシュタルト療法バーベイティム


posted by ヤス at 05:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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