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2011年04月13日

ナルシスト(ナルシシスト)の定義

「うぬぼれた人」という意味で「ナルシスト」とよく言われますが、あれは正しくは「ナルシシスト」と言い、フロイトが心理学で使い始めた言葉です。自分に異常なまでに愛着を感じたりする事です。

もとはギリシャ神話のナルキッソス(Narkissos)が泉の水面に写る自分の姿にほれこんでしまったことからこの名前がつけられました。

Michelangelo_Caravaggio_065.jpg
ナルキッソス Wikipediaより

アメリカ精神医学会が発行している『DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル』(『The Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorder』なのでDSMと呼ばれます) によるとナルシシストは以下のように定義されています。

ある人が、

●壮大な空想をしたり行動を取ったり、

●感嘆・敬服・賞賛を必要としたり、

●共感性の欠いたり

するパターンがある事で、成人になりたての頃から始まり、その後もその人の多数の分野・状況でそういったことが見られる症状。

そして具体的には以下のうち5個以上あてはまっていると、ナルシシズム人格障害だと診断されます。

1.壮大な自己重要感を持っている(例、才能や達成したことを誇張する)

2.無限の成功、力、優秀さ、美や理想の愛があるという幻想にはまっている

3.自分は特別で、そのことは他の特別で地位の高い人にしか理解されないと思っている

4.過剰な感嘆・敬服・賞賛を必要とする

5.過剰に自分には権利があると思っている(例「これだけしてやったんだから、お前はこれくらい俺にして当たり前だ」)

6.自分がほしいものを得るために、他人をいかに利用しようかと考えている

7.共感性の欠如

8.他人をねたんでいる。又は、他人が自分をねたんでいると思っている。

9.傲慢、横柄な態度・行動をとる

10.軽度から中度の被害妄想がある

11.知り合いに重要な人物がいるとよく自慢する


※上記はよく見られる症状の順番です

http://en.wikipedia.org/wiki/Narcissistic_personality_disorder#DSM-IV-TR_301.81 より

「うわっ、あの人、これにぴったり当てはまる!」という人がいるかもしれません。ナルシストという言葉は、比較的、もともとの意味と近い意味で現在も使われているように思えます。

DSMはアメリカで作成されているので、アメリカ文化の中で症状が定義されています。だから、日本文化で考えるとあてはまらない点もありますが、それでも非常にわかりやすく書かれていて、役に立つ本だと思います。心理学を勉強したい、特に臨床心理学を勉強したい人にとっては聖書とも言えるべき本です。
DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル

ナルシストなどパーソナリティ障害に興味がある方はこの本が良いです。
パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか (PHP新書)

ギリシャ神話に興味がある方はこの本がオススメです。
ギリシア神話
posted by ヤス at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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