【心の理屈メルマガ】登録はこちらから!

2011年11月21日

"I-Thou"ありのままの人間同士の関係

ゲシュタルトセラピーで重要な考え方の一つに「アイ・ザウ・リレーションシップ」というものがあります。これは"I-Thou" (Relationship)と書き、訳すと「私ー汝」の関係性、となります。"I-It"(私ーそれ)と比較して使われます。

"I-Thou"がなぜセラピーで重要なのかと言うと、私たちの日常生活で、他の人や物事と接するのはほとんどが"I-It"だからです。

どういうことか?

私たちの日頃の接触はほぼ全てが実用性を重視して成されています。何らかのゴール、目的があって、そのために接触が成されています(その目的は、何かを生存または、成長させるため、であることが多い)。そして、その目的は、更に次のステージの手段となります。

空腹になると、食事をしたくなり、食事をすると、行動を取りたくなる。食事は目的であり、手段でもある。大学卒業の学歴を手に入れたら、良い会社に就職をする。良い会社に就職したら、そこで良いポジションに就きたい。良い会社に就職することは、目的であり、手段でもある。

私たちとこれらの目的の関係性は、興味であったり、執着心であったりします。それらを達成するために、私たちは能力を開発し、工夫をこらします。

つまり、「何かを達成する、得るため」という実用性が大きな鍵を握っている。これが、"I-It"の特徴です。

これに対して"I-Thou"は違った立場を取ります。実用性よりも、「ありのままさ」を重視します。"I-Thou"では、そこで起きる接触以外に目的は何もない、というスタンスを取ります。何らかの手段としての接触ではなく、接触そのものが目的という考えです。

そして、接している対象(クライアント)のユニークさ、不思議さを把握します。セラピストは、クライアントのありのままの姿、本当の姿を歓迎する姿勢をとります。

"I-Thou"を体験している時の感覚としては、魅力的に感じているが、何かを得ようとしているわけではない、という態度だそうです。この関係性を通して、クライアントは本当の自分を表現できるようになっていきます。その結果、自分が本当に欲しい人生を選択する力を付けていくことができるようになります。

ゲシュタルトに興味がある方は以下の本がオススメです;
ゲシュタルト療法―その理論と実際
ゲシュタルト療法バーベイティム


参照
http://www.g-gej.org/4-2/crocker.html
http://kimkimkimkim.seesaa.net/article/22595976.html
http://digitalword.seesaa.net/article/15176853.html
posted by ヤス at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲシュタルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック