2012年05月14日

全体を見ること

僕が現在インターンをしているカウンセリングセンターはゲシュタルト療法に重きを置いています。

「ゲシュタルト」とは、ドイツ語で、他の言語にぴったりとくる訳語がないらしいのですが、最も当てはまる言葉が、「全体性」だそうです。ゲシュタルト療法では「全体は、個々の総和よりも大きい」と言います(関連記事はこちら)。

例えば、それ以前の心理療法といえば、セラピストがクライアントの症状を言葉で聴いて、そこから症状にどういった原因が影響しているのかをセラピストが考えていきます。この考察に使われるのは、クライアントの言葉です。

しかし、ゲシュタルトでは全体を見ます。つまり、その時のクライアントのボディランゲージは、声のトーンはどうだったか、などです。

「今、●●と言ったときに、ちょっと手で自分を守るようなジェスチャーをしましたが、それは何をしているのですか?それをすると、またはしないと、どう感じますか?」

「今、●●と言ったときに、声のトーンが変わりましたが、何が起きているんですか?」


こうした問いかけから気付きが生まれ、それがクライアントさんの心の様子をより理解する手助けとなります。

ゲシュタルト療法に興味がある方は以下の本がオススメです;
ゲシュタルト療法―その理論と実際
ゲシュタルト療法バーベイティム

posted by ヤス at 05:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲシュタルト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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