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2014年07月12日

日本人はごちゃごちゃ慣れしている

西洋人は個々を切り離して考える傾向があり、東洋人は周りとの関連性から個を決める傾向があります。だから焦点を置いたり、注意を向ける方向も西洋人と東洋人では異なります。


西洋人は「中心にあるもの」に焦点を置く傾向があるのに対し、東洋人は中心にあるものが「どういった状況にあるのか」に焦点を置く傾向があります。

魚が海中で泳いでいる映像を見せるとアメリカ人の多くが焦点の当たっている魚について言及するのに対し、日本人の多くはその魚と周りの環境について言及する傾向があるという実験結果もあるそうです(増田&ニスベット 2001年)。

別の実験では間違い探しをしてアメリカ人は中心物の違いにより気づくのに対し、日本人は周りのものの違いにより気づくそうです。

こういった焦点の違いがいかに生活環境に影響しているのかアルバータ大学の増田准教授らが研究しました(2006年)。

日本とアメリカ、それぞれ大、中、小規模の街を3つずつ、合計6都市から選らんで、その写真を見て、物理的環境について調べました。

研究結果によると准教授たちが予測した通り日本の街の構成は、複雑で入り組んだ構成になっている、つまり、手前にあるものと後ろにあるものの区別がしにくい街の外見となっている。それに対し、アメリカの街の場合は手前にあるものと後ろにあるものがはっきりとした構成になっている。

簡単に言うと、「日本の街は複雑ではっきりしない。アメリカの街はシンプルではっきりしている」といった印象を見ている人に与えるという結果が出たそうです。

また、全体的に調査に参加したアジア人とアメリカ人を比べるとアジア人の方が複雑な外見に慣れているからでしょうか、その風景が複雑だと思った複雑度の点数はアジア人一概に低く、アメリカ人の方が高い、という結果が出たそうです。

これを知って、僕が思ったのはホームページの構成です。私の妻(オランダ人)がよく「日本のサイトはごちゃごちゃしている」と言うのを思い出しました(雑誌やテレビ番組についても同じことを言います)。日本のホームページはいたるところに文字や絵があるけれど、日本人はそれをごちゃごちゃしているとあまり思わない。逆に西洋のものは日本よりもシンプルなことが多い。日本人を含めアジア人はごちゃごちゃ慣れしていると言えそうです。

こういった事柄は「文化心理学」に分類されますが、興味ある方は以下の本がオススメです。


posted by ヤス at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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