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2012年09月19日

催眠、ネオディソシエーション理論


Awaken the Giant Within: How to Take Immediate Control of Your Mental, Emotional, Physical and Financial


催眠は少なく見積もっても200年以上、

使われてきています。

しかしながら、

被催眠者に何が起きているのか

具体的にどういった現象なのか、

といったことに関する理論は様々で

特定のものがいまだにありません。


しかし、その中でも

アーネスト・ヒルガードが

1970年代に提唱したネオディソシエーションが

現在では最も支持される催眠コンセプトだとされています(Kirsch & Lynn, 1998)。


ネオディソシエーション理論は

人間には自己制御と自己監視のシステムがあり、

これらのコントロールシステムを

ディソシエート、つまり切り離すことで

求める変化を起こしていこうとする理論です。


ミハイ・チクセントミハイの提唱する

フロー現象と非常に似ているといえるでしょう(Vasquez, 2005)。

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)



ネオディソシエーション理論は

ピエール・ジャネットが提唱した

ディソシエーション理論の発展版です。


まず、ディソシエーション理論いわく

催眠とは、意識状態から何らかの内的なプロセスを切り離すことで

無意識状態へとアクセスすることだと定義しています。


その発展版のネオディソシエーション理論では

私たちが持つエグゼクティブエゴの

批判的な監視機能、

これを切り離して、

無意識にあるほしい状態にアクセスすることが

ネオディソシエーション理論のいう

催眠であると説いています。


人間の行動は、習慣や痛みの知覚、態度、興味、動きといった

要素に影響されて、構成されています。

(ヒルガードはこれを「サブシステム」と呼びますが、

ややこしいので、「行動の材料」としましょう)



行動の材料はそれぞれに何らかの機能を持っています。


ネオディソシエーション理論では、

特定のスキルを私たちが実演している時、

つまり、車を運転しているときや、

何かの楽器を演奏しているときには

行動の材料のどれかが意識から離れている、

つまり忘れられているので、

一度こういった実演プログラムが作動すると

最低限の意識レベルで勝手に体が動いています。

行動の材料は時と場合によって

意識の表に表れたり、裏に隠れたりします。

スキルによってどの材料が必要で不必要かは異なります。

この材料の出し入れを催眠は可能にしてくれます。

例えば、今この文字を読んでいるとして

必要な材料は視覚、記憶、言葉の認知といったもので、

痛みの知覚や筋肉の大きな動きといったものは

裏に隠れている材料となります。


実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)


次に、エグゼクティブエゴとして知られる中心的なコントロール機能は

行動材料の決まった順番通りに開始させ、

一度開始したら、それが正しいかどうか監視します。

ヒルガードによると

エグゼクティブエゴは2つの部分があり

一つは意識でアクセスできるレベルと

もう一つは、意識ではアクセスできないレベル、つまり無意識です。

催眠は無意識にアクセスさせてくれる手法だと言えます。

日ごろの目が覚めている状態では

エグゼクティブエゴの監視機能が強く作動しているのですが

催眠状態においてはこの監視機能内の

批判的な監視機能を緩めることができます。


批判的監視機能を緩めることによって

ほしい状態にアクセスすることが可能になるのです。


参照

"THE EFFECTS OF HYPNOSIS ON FLOW AND IN THE PERFORMANCE. ENHANCEMENT OF BASKETBALL SKILLS" By BRIAN VASQUEZ



「心のブレーキ」の外し方〜仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー〜
ラベル:理論 変化
posted by ヤス at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 催眠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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