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2012年11月26日

自己観の違い、日本人とアメリカ人



カナダ、アルバータ大学の増田教授の書いた

ボスだけを見る欧米人 みんなの顔まで見る日本人

文化心理学の分野で非常に質の高い本なので

ちょくちょく内容をご紹介させていただきます。




P.158 他人の存在をどれだけ意識するか


スタンフォード大学のヘーゼル・マーカス博士と

ミシガン大学の北山忍博士は、

「人とは何か」という定義を「自己観」と表現し、

この「自己観」の違いを

日本人とアメリカ人で比べました。


「自己観」には大きく2タイプあり、

その一つを「相互独立的自己観」と呼ぶそうです。

これは欧米文化圏

生きる人々が常識的に共有している、

「人とは他の人や周りの物事とは区別されて

独立に存在するものである」

という信念を中心とする定義の仕方。


通信講座・通信制大学特集



そして、もう一つが東アジア文化圏

「相互協調的自己観」

これは

「人とは周囲の人々との役割や立場を

介した関わりの中で成り立っているものである」


という自己観の信念。


※ここで注意しなければならないのは、

ここでの「自己観」とは

生物学的に人間は個体として存在する、

あるいは、物理的に周囲から切り離されている

ということではない、ということ。







欧米の「相互独立的自己観」が

共有されている文化において、

一人前の人間として認められるためには、

他の人とは異なった、

他人に誇ることができるユニークな能力や才能、

そして性格
を見つけることが重要になってきます。

つまり、周りの人の目はそれほど気にせず、

まずは自分の内面に目を向け、

さらにはその誇れるところを外に向かって

積極的に表現する
ことが求められている、

ということが言えます。


それに対して「相互協調的自己観」

共有されている文化圏では

自己を規定するときに、

他者との関わりを非常に考慮
します。

つまり、人間とは一般に周りの人たちからの期待や

社会的役割のような、自分の周囲にある

「外的要因」を取り込むことによって規定される


という考え方を常識としています。

だから、こういった社会では

一人前の人間と認められるためには

他人に迷惑をかけなかったり、

自分勝手な行動で周囲から浮かない必要
があります。

また、周りの人の気持ちに敏感に注意を払い、

相手によって、自分の考えを適切に変化させながら、

周りの人に自分を合わせたり、

周りの人の期待に応じて

自分の役割を果たしたりすることが求められることが多い

、とのこと。


読んでいてなるほど、と思いました。

また他の部分も後日紹介させていただきます。


↓文化心理学については以下もオススメです;

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

posted by ヤス at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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