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2014年08月02日

ラベルが影響する

もし1000人の人をランダムに選んで彼らを肌の色が明るい人から暗い人へ順番に並べると「白」と「黒」といったラベルだけじゃあ、正確に表現するのは不可能でしょう。

ラベル化すること、つまりカテゴリー思考は私達が生存していく過程において複雑な環境を理解するために非常に大きな役を担ってきました。しかしカテゴリー思考には問題点もあるんです。

1930年代の言語学者ベンジャミン・ウォーフ「私達が知覚したものを表現する言葉は知覚表現という機能だけではなく、私達が知覚するものにも影響する」と提唱しました。

ウォーフに関しては以下の本がオススメです。


また近年ではスタンフォードの認知心理学者、レラ・ボロディツキーと同僚がこれを大きく裏付ける研究結果を発表しました。

レラたちは英語を母国語とする人とロシア語を母国語とする人たちに微妙に異なる2種類の青色を見せた。英語を母国語とする人はどちらも英語の「blue」だと表現したのに対し、ロシア語を母国語とする人は明るい方をロシア語の「goluboy(明るい青)」と表現し、暗い方をロシア語の「siniy(暗い青)」と表現したんだそうです。

青色の明暗グラデーションを目の前にするとロシア語を話す人は、英語を話す人よりもより早く選別することができたそうです。これは、言葉が私達の知覚に影響している例だといえます。


その他、有名な実験といえばジョン・ダーレイとパゲット・グロスのものがあります。大学生にハナという少女が遊んでいる映像を見せ、ハナの情報についてのレポートを読む、というものです。

一つのグループはハナが貧しい地区で遊んでいる映像を見て、レポートには親は共に高卒だと書かれてあります。

もう一つのグループは、ハナは同じ遊びをしているんだけど周りの環境が異なり、木々があり、中級層の環境内でハナが遊んでいる映像を見て、レポートには両親は共に大卒だと書いてあります。

その後、二つのグループともハナが知能テストに答える同じ映像を見ます。

最初のグループはハナの知能を小学校4年生以下だと判断したのに対して、二つ目のグループはハナの知能を小学校5年生だと判断したのです。子供をどうラベルするかはその子に大きな影響をもたらします。

ロバート・ロゼンタールとレノラ・ジェイコブソンが小学校の先生に、先生の生徒はある均一テストのトップ20%を占める子供達で構成されていると伝えます。この子供達には「アカデミック・ブルーマー」とラベルを貼りました。日本語だと「学力開花生徒」とでもなるでしょうか。

しかし実際、ブルーマーはランダムに選択された子供達です。その1年後に2人の実験者は学校にまた訪れ、子供達は別の均一テストを受けました。結果は目を見張るものでした。

ブルーマーの成績は(1年前は同じレベルだった)一般の生徒よりもIQが10〜15ポイント高いという結果が出たのです!

どういったラベルを人に貼るのか、それが非常に大事だということを示す実験でした。

ラベルに興味がある方は以下の本がオススメです。
非常識な成功法則【新装版】
潜在意識が答えを知っている!ポケット版
認知心理学 (New Liberal Arts Selection)


参照
http://www.psychologytoday.com/blog/alternative-truths/201005/why-its-dangerous-label-people
posted by ヤス at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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