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2012年12月31日

言語が変わると性格が変わるのか?その2

バルク大学のデイヴィッド・ルナ(David Luna)教授らがヒスパニック系アメリカ人のバイリンガル女性の学生にある広告に映る女性について、解釈してもらいました(「この女性はどういった人でしょうか?」というように)。




最初はその広告にスペイン語の文字が書かれてあるもの。そして、6ヵ月後は同じ広告に英語で文字が書かれてあるもの。

結果は以下のようになりました。

スペイン語表示が伴うと、参加した女性は、広告に映っている女性をより自立していて外交的だと解釈したのに対し、英語表示が伴うと、広告の女性をより伝統的で、他人依存、そして家族重視な女性だと解釈したそうです。

この実験、言語構造や言語特徴をどこまで意識してなされたんだろうか?と私は疑問に思いました。

私の意見ですが、同じ言葉をスペイン語表示と英語表示にする場合、仮に、英語で考えられたものをスペイン語で表示したら、自立した印象をもたれる可能性は高いんじゃないか、と思います。過去に投稿しましたが、ケイトリン・フォゼイ(Caitlin Fausey)とレラ・ボロディツキー(Lera Boroditsky)がした実験で、スペイン語は日本語と同様、主語を強調しない言語。だから、そんな言語で、英語の構造である「私は〜だ」といった表現をすると自立した印象を持たれるのは当然だなあと。

機会があれば、具体的にどういった言葉が広告に使われていたのか、見てみたいと思いました。




言語心理学に興味がある方は以下がオススメです。
心理言語学の中のサプライズ: 言語行動から出づる心理 (開拓社叢書)
考えるための日本語 【実践編】
言語を生みだす本能〈上〉 (NHKブックス)
言語が違えば、世界も違って見えるわけ
ことばと思考 (岩波新書)
思考する言語〈上〉―「ことばの意味」から人間性に迫る (NHKブックス)

関連記事
言語が変わると性格が変わるのか?
言語が変わると性格が変わるのか?その3

参照
http://ideas.repec.org/a/ucp/jconrs/v35y2008i2p279-293.html
http://www.psychologytoday.com/blog/life-bilingual/201111/change-language-change-personality
posted by ヤス at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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