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2013年01月13日

3Dを使って傍観者効果を実証

傍観者効果(bystander effect)という心理効果があります。行動心理学や社会心理学の世界ではよく知られたコンセプトで、暴力などの事件が起きた際に自分以外に傍観者が多ければ多いほど、率先して行動をしない度合いは高まる、というものです。

これは1960年代に提唱されたものだけれど、これを実際の例で証明することはかなり難しい。ほとんどの実験では俳優が使われたりするので、どこまでが本当の反応か、微妙なところであります。

サザン博士(Dr. Southern)らはこの問題に対して3Dコンピュータ・アニメーションを使って解決を試みました。

サザン「もし3Dの世界で参加者に実際の状況と同じような反応が出るように仕向けることができればこの実験での本当の反応も知ることができる」

サザン博士とジャン教授(Prof. Zhang)はカレッジ・ロンドン大学のシステム"ReaCToR(リアクター)"を使ってこれにチャレンジしました。

実験状況の映像が小さな部屋の壁や床に投影され、参加者は映画館で配られる3Dメガネみたいなメガネを装着して入室する。このメガネでは実験者は彼らが正しい角度でものを見ているかをチェックし、8つの音響システムがその実験状況の音を出す。

これらの実験はカレッジ・ロンドン大学とランカスター大学の共同で行われ、彼らはサッカーチーム、アーセナルのファンを集めてReaCToR の中に入ってもらいました。入るとすぐに2人の男が目の前に現れる。

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サザン「人がケンカを始めたときに介入するかどうか、これに何が影響するのかを調べるため、異なったシナリオを用意しました。一つは、ケンカの被害者がアーセナルのシャツを着たアーセナルファン。もう一つは、ケンカの被害者がそうではない場合。結果、想像通り、アーセナルのシャツを着た被害者の場合の方が、より介入する傾向が高くなりました」


別の実験では被害者が参加者の方を見て、助けを請うと反応はどうなるか、というもの。この場合だと参加者はより被害者の安全を心配し、体よりも言葉で介入をし、より高い介入度を示したそうです。

また別の実験では、ほかの傍観者を変えました。参加者がある傍観者を見ると、その人は冷ややかに方をすくめます。ある傍観者はケンカを止めるように参加者に叫びかけ、ほかの傍観者は止めないように参加者に叫びかけます。

このテクノロジーは既に警察や防衛省でスタッフがケンカや騒動を止めるように働きかけるようにするためのトレーニングで使われたり、また刑務所では囚人がまたケンカや騒動を起こさないかを調べるためにも使われているそうです。

サザン「これは画期的なテクノロジーです。いろいろなユーザーが多様なシナリオに対して使う可能性を開きました。」

社会心理学に興味がある方は以下がオススメです。
影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
社会心理学 (図解雑学)
意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)


参照
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/01/130111092451.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%8D%E8%A6%B3%E8%80%85%E5%8A%B9%E6%9E%9C
posted by ヤス at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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