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2015年01月11日

フロー、ゾーン、ゴルジ腱器官の解放

1990年、チクセントミハイ(Csikszentmihalyi)は「フロー」を唱え、それを「他の事が気にならないほどあることに集中している状態」と定義しています。またその特徴として8つの構成要素を挙げています。

以下、ウィキペディアより。

1.明確な目的(予想と法則が認識できる)

2.専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ)

3.自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。

4.時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更

5.直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される)

6.能力の水準と難易度とのバランス(活動が易しすぎず、難しすぎない)

7.状況や活動を自分で制御している感覚。

8.活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。


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また別の心理学者ハニン(Hanin, 1978, 1999)は「ゾーン」というコンセプトを打ち出し「それぞれのアスリートにはゾーンがあり、そこに入ったら最高のパフォーマンスができる」と提唱しました。ハニンの実験ではゾーンに入るアスリートはフローも体験することを示しました。

またハニンは、ゾーンの感覚は催眠でなくても体感することができると言いますが、後にバラバズ(Barabasz)が示すようにゾーンは自主的な催眠だとも言えるでしょう。

別の心理学者、モーガン(Morgan, 1996)は「ハニンの理論説明に催眠のことは言われてないが、催眠による介入の可能性があることは明らかだ」としています。

ウネスタール(Unestahl)もハニンと同じような説を立てており、両者が言うには「最高のパフォーマンスは感情状態(緊張/興奮レベル)が最適なときに起きる」と述べています。2人の説の違いはウネスタールはベストパフォーマンスを体験した選手はその体験のことを忘れてしまうと言い、ハニンは思い出せる、と言っている点です。

ウネスタールの説、忘れることが起きるのであれば、ピークパフォーマンスと催眠はより近いと言えます(催眠でも催眠中の記憶がなくなることがあるので)。


またウネスタールの唱える理想のパフォーマンス状態とチクセントミハイのフローの共通点は時間感覚の変化と自分から離れた感覚(ディソシエーション)といったところにあります。この2点も催眠に含まれる現象です。

ゴートン(Gorton)は人間の肉体的力の発揮を妨げるのは無意識的な制御メカニズムだとしました。ゴートンは「通常の状態ではアクセスすることができない筋力のたくわえが人間にはある」と信じていました。

イカリ(Ikali)やステインハウス(Steinhaus)は「アルコール、ドラッグ、大きな音、そして催眠といったことがその筋肉のたくわえへアクセスするのを邪魔する制御メカニズムを取り払ってくれる」と述べました。

そして1959年の自身の論文の中でゴートンは「催眠が制御システムをはずしてくれ最高の肉体力発揮につながる」と書いています。

心理学者アリード・バラバズ(Arreed Barabasz)はこれらをより特定にしていき、具体的に「ゴルジ腱器官」の抑制に自己催眠がいいのではないかと考えています。ゴルジ腱器官とは、筋肉緊張に対して起きる筋肉緩和を担当していて、これによってケガを防ぐことができる、その器官のこと。

バラバズ自身が、自己催眠をし、ウエイトリフティングに挑戦したところ、自己催眠後は過去の最高重量より16%重いものを持ち上げたそうです。しかしながら、その後、筋肉に負傷が見つかったそうです。この分野への催眠利用について更なる研究が必要と記しました。

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参照
Hypnotherapeutic Techniques: Second Edition
posted by ヤス at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 催眠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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