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2013年01月26日

80年代以前の催眠研究が役立たない訳


催眠と運動パフォーマンスの関連性について

述べる論文はいくつかあったものの

明確な結果を示せるものはこれまで少なかったそうです。


実験手順などを見ると

これらの論文や実験から

催眠の有効性を定めるのは

極めて難しいと言える、と

モーガンとブラウンは述べています

(W. Morgan and Brown, 1983)。

彼らの論文の結論部では

催眠は、特定の状況下にある

一部の人たちの肉体パフォーマンスを

高めることは可能である、としています。


その上でモーガンは過去の伝統的な催眠研究の

問題点を、大きく4点あげています。


一つ目が、アスリートと非アスリートの

結果を混同させること。

いくつかの研究では

アスリートでない人に対して

実験室で催眠をして、そこで出た結果を

アスリートにもあてはまるように書いています。

アスリートがいる環境と実験室では環境が違いすぎるし、

アスリートでない人の能力向上は比較的簡単ですが、

人体の限界を目指すアスリートの能力向上は

そんな簡単なものではありません。


こういった理由があるから、例えばバラバズ(Barabasz)は

ゴルジ腱の実験で参加者を選ぶ際、

トレーニングをし続けて、

3年以上向上が見られない人を実験に使用しています。




二つ目が、伝統的な催眠の研究は

単純な暗示と催眠とを混同してしまっていること。

参加者がきちんとトランス状態に入っているのか。

これを無視して、単純な暗示だけを言って効果を見るのと、

トランス状態をきちんと作った上で暗示を言うのとでは

効果に大きな差が出ます。


三つ目が、これらの研究で課される課題は

あまり均一されていないため、

比較が難しい、ということ。

研究での課題に関する記述がくわしく書かれていないため、

研究を比較することが非常に難しい。


四つ目が、催眠誘導の説明がないこと。

過去の実験では

催眠誘導についてくわしく書かれているものが無いです。

催眠誘導は催眠効果に大きな影響を及ぼします。

例えば、リラックスを狙った催眠での催眠誘導と

スポーツでのパフォーマンス発揮を狙った催眠での

催眠誘導では異なったものになります。


こういったことから、モーガンとブラウンは

過去の研究が催眠の効果性を定義するのに

あまり役に立たないと述べています。

これが書かれたのが1983年ですが、

その後、90年代に入ると

催眠がアスリートにプラスに影響できること、

またアスリートをフローのような状態にできること

について証明する論文が書かれていきます(Liggett, Pates, Taylor & Gerson)。

参照

Hypnotherapeutic Techniques: Second Edition



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posted by ヤス at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 催眠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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