【心の理屈メルマガ】登録はこちらから!

2015年02月02日

報酬待ちの要因は辛抱強さだけじゃなく相手の信頼も

報酬待ちテストに影響するのは辛抱強さだけではなく、報酬提供者をどれだけ信頼できるかということも大きく影響することが新たな実験でわかりました。これまで半世紀間の実験でわかっているのは、報酬を長期間待てることは人生において様々な便益をもたらすという事でした。


今回の実験では、報酬提供者をどれだけ信頼しているかが、辛抱強さよりも大きな影響要因かもしれないという結果が出ました。

これまでの実験では例えば、報酬に対して辛抱できる(つまり高い自己コントロールを保つ)子供はSAT(高校生が受ける統一テスト)で高い点数を出す傾向が強い等といった事や、そういった自己コントロールができる人達は思春期は社会性意識が高くであり、大人になると肥満度が少なく、薬物やアルコール乱用の可能性が低いということなどがわかっています。

しかしながら、報酬提供者への信頼という要因は報酬待ちテストにどう影響するのかという実験はこれまであまりされていませんでした。

一般的に、快感を待てない人は衝動をコントロールするのが上手ではないと理解されてきました。しかしながら、もし他人への信頼というものが加わった場合、快感を待たない方が理に叶っている可能性が出ると実験の中心者、コロラド大学ボルダー校で博士課程に在籍するローラ・マイケルソンら(University of Colorado Boulder, Laura Michaelson)は考えました。

同校、博士課程に属するアレハンドロ・デラベガ(Alejandro de la Vega)いわく「もし今なら15ドルだが、一ヶ月待ったら20ドルあげると言われてその人を信頼できなければ、今15ドルもらう方が合理的だ」と。

他人への信頼をテストするために実験者は、オンライン上で科学者たちどうしを短期間で知り合いにさせるアマゾン・メカニカル・ターク(Amazon Mechanical Turk)を使いました。

参加者には1ドルを払い、彼らはアマゾン・メカニカル・ターク上で架空の3人のプロフィールを読み、信頼度を評価します。そして、それぞれの人から今すぐ少額のお金をもらうか、しばらくしてからそれより多くのお金をもらうか、質問されます。

結果はどう出たか?

参加者は、自分が信頼度が低いと評価した人に対する場合、待つのではなく、少額でもいいから今すぐ受け取る、という選択肢を選びました。

第二の実験では、より大人数の参加者を募り、彼らに架空の人物、1人だけのプロフィールを読んでもらいました。結果は同じものでした。


マイケルソン「この結果から、なぜ犯罪者や中毒者といった人たちは快感を待つことができないのかが説明ができる。彼らは自己コントロールができない、というのも考えられるが、彼らが相手のことを信頼できないことも理由として挙げられる。」

子供の教育においても同じことが言えて、この報酬待ちテストで、待てない子供に対して待つ訓練だけをするよりも、相手を信頼することを学ぶことも有効だと実験者は考えています。また、大人に関しても、例えば、何かに投資をするときに、投資会社の担当者を信頼できなければ、早めに回収しようと考えたり、資金運用の決断に影響すると述べています。




研究チームは、次は、同じ実験で、実際にその人と会話をして、それから短期的な少額の報酬を取るか、長期的なより多額の報酬を取るか、テストしようと考えています。

元祖、報酬待ちテストの『マシュマロテスト』を再現した映像です。


※リサーチやアンケートには国内No. 1アンケートツール、クエスタントがオススメです。僕も使っていますが、大量メール機能もあり非常に実践的です。無料版だけでもかなり使えます。


参照
http://www.colorado.edu/news/releases/2013/09/04/ability-delay-gratification-may-be-linked-social-trust-new-cu-boulder-study
posted by ヤス at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック