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2013年10月21日

オンラインCBTセラピーがうつ病に有効

インスタントメッセージによる認知行動療法(CBT)をうつ病患者に対して施すという実験で効果的だという結果が出ました。

イギリス、ブリストル大学のデイヴィッド・ケスラー博士(David Kessler)によると、この治療後4ヶ月のフォローアップでは参加者中38%の患者が直ったと報告しており、一般療法の治療率24%を上回る数字となりました。また、8ヵ月後のフォローアップでは42%の参加者が治ったと報告し、一般治療の26%を上回るものとなりました。

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抗うつ剤による治療に対して多くの患者から副作用などを心配する声が強くなっていること、また心理セラピストと対面で会うことが非常に難しくなっていることなどから今回の実験の必要性が訴えられました。過去の実験において、CBTは対面よりも電話による治療の方が高い効果性を示すことがわかっています。しかしながら、コンピュータによって自動化されたセルフ治療は柔軟性が効かず、効果も優れないそうです。

従って、実際のセラピストにオンラインを使ってもらい18〜75歳でベックうつ病調査表のスコア14以上を示した297人に患者となってもらい実験をしました。

参加者はまず対面によってアセスメントを受け、ランダムにオンラインCBTと主治医との面談(「オンライングループ」とする)又は主治医との面談のみ(「主治医のみグループ」とする)どちらかに振り分けられます。

セラピーは最大で55分セッションが10回行われ、16週間あれば終了することができます。最低でも5セッションは最初のアセスメント(4ヶ月)に割り当てられます。4ヵ月後にうつ病スコアが10以下であれば回復していると判断します。

参加者の3分の2以上が女性で、平均年齢は34.9歳です。ほとんど全ての参加者が全般性不安障害などといった精神病症状を追加的に抱えていて3分の2以上の参加者がうつ病スコア28以上と深刻なうつ病度合いを示していました。

治療を始めて4ヶ月の時点でオンライングループの平均うつ病スコアは32.8から14.5へと大きく減少したのに対し、主治医のみグループは33.5から22という減少度合いでした。8ヶ月の時点ではオンライングループが14.7で、主治医のみグループは22.2という数字を出していました。

また人生の質指標(EuroQol, EQ-50)は4ヶ月の時点でオンライングループが0.66から0.82へ、主治医のみグループが0.63から0.75へ向上、8ヶ月の時点だと、オンライングループが0.83へ微向上、主治医のみグループは0.75に停滞という結果を見せました。

その他、4ヶ月の時点でオンライングループの51%の人、主治医のみグループの47%の人が抗うつ剤を飲んでいると報告し、8ヶ月の時点ではオンライングループの41%、主治医のみグループの32%がそう報告しました。

それぞれの治療の効果規模は4ヶ月が0.81、8ヶ月が0.70であり、これは同じような種類の実験と比べるときわめて大きな数字であると、ケスラーは言います。

専門化いわく「オンラインCBTは文書表現でのコミュニケーションだから患者に自分の思いを観察させる機会を与え、毎セッションの記録が残り、振り返ることができるため、セラピーの効果を強めているのかもしれない」とのこと。

また「インスタントメッセンジャーによるセラピーは患者の『メタ認知気付き』を強化することができる」と専門家は言います。メタ認知気付きとは、ネガティブ思考の内容を変えるのではなく、ネガティブ思考との関係性を変えようとするもの。

研究者は更なるオンラインセラピーの可能性を探っています。

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認知行動療法(CBT)に興味がある方は以下の本がオススメです;
はじめての認知療法 (講談社現代新書)
図解 やさしくわかる認知行動療法


参照
http://www.medpagetoday.com/Psychiatry/Depression/15627
posted by ヤス at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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