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2014年10月30日

オンラインセラピーが対面セラピーと同じくらい有効

アメリカ、ユタ大学とウィスコンシン大学の研究者たちが、突発的かつ常同的な運動や発声を伴うチック障害を持つ子供に対して対面でのセラピーとオンラインでのセラピーを施してオンラインセラピー(映像と音声)の有効性を探りました。

セラピーに使われた手法は、チック障害に有効とされている行動療法的なアプローチ、CBIT(Comprehensive Behavioral Intervention for Tics)で、DSM-IV-TRの基準においてツーレット障害(TD)又は慢性チック障害に当てはまる8〜17歳の子供たち20名が集められました。

子供たちは10名が対面セラピー、10名がオンラインセラピーを受けました。セラピストは皆、CBITのトレーニングを受けたセラピストです。

子供たちは全8回のセッションを受けます(最初の6回は週に1回、最後の2回は2週間に1回)。

セッションを受ける前の段階で症状の度合いを計測、セッション後(10週間後)に計測、そして、4ヵ月後のフォローアップでも計測をしました。

何名かは途中で何らかの理由でリタイアしましたが、最終的には10週間の時点で18名のデータ(対面セラピーの子供2人がリアイア)、4ヶ月の時点で16名のデータ(対面3人、オンライン1名がリタイア)を集めることができました。

結果を見てみると、対面セラピーの10週間での効果は6.5点(24.1-17.6)、そして4ヶ月のフォローアップ時では4.0点(24.1-20.1)を示し、オンラインセラピーの10週間での効果は7.8点(23.4-15.6)、4ヶ月のフォローアップ時では6.6点(23,4-16.8)という数字を示していました。

このデータを見る限りオンラインセラピーは非常に効果的である、少なくとも対面と変わらない効果があると言えそうです。

また実験後のインタビューではどちらのセラピーを経験した子供たち、またその親もセラピー手法に満足で、他人にも勧めたいと記録していたそうです。

参加者の少ないパイロット研究ですが、オンラインセラピーの可能性を示す実験だと言えます。

チック障害などに興味がある方は以下の本がオススメです。
大丸1チックとトゥレット症候群がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
大丸1神経発達症群, 食行動障害および摂食障害群, 排泄症群, 秩序破壊的・衝動制御・素行症群, 自殺関連 (DSM-5を読み解く─伝統的精神病理, DSM-IV, ICD-10をふまえた新時代の精神科診断)
大丸1トゥレット症候群(チック)―脳と心と発達を解くひとつの鍵 (こころのライブラリー)


認知行動療法に興味がある人は以下がオススメです。
大丸1はじめての認知療法 (講談社現代新書)
大丸1図解 やさしくわかる認知行動療法
大丸1認知行動療法実践レッスン―エキスパートに学ぶ12の極意


参照
“A randomized pilot traial comparing videoconference versus face-to-face delivery of behavior therapy for childhood tic disorders”
posted by ヤス at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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