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2015年01月04日

新メンバーに対するいじめの心理学

組織の新しいメンバーに対するいじめ(Hazing)は重いものでも軽いものでも様々な組織に存在していて、学校でもそうだし、会社、スポーツチーム、軍隊などでも見ることができます。カリフォルニア大学サンタバーバラ校、人類学のアルド・シミノ(Aldo Cimino)教授はなぜ多くの文化でこの習慣が作られたのか研究しました。


シミノによると多くの文化で、誰か新しい人が入ってくるといじめを含んだ儀式をすることが伝統的に見られるんだそうです。

なぜ、そういったことが存在するのか?

シミノはその鍵が進化心理学にあると考えています。人間の脳は新しいグループメンバーが入ってきたとき何らかの半応をするようにできています。そしてそれは必ずしも一般的に「歓迎」とみなされるものではないことがあります。

シミノいわく「彼は新メンバーに対するいじめが人間生活において避けられないものであり、異なった社会的、人工的、生態的な環境に存在する新メンバーいじめは私たちの発展した心理学が原因しているのでは、と考えます。新メンバーいじめと通常のいじめは共通のものが沢山あるが(力のある人が、力のない人を虐待する等)新メンバーいじめが独特なのはそれが将来の敵に向けられていることである」と。

シミノの考察では「人類の祖先がいた環境において新メンバーをいじめることで長年組織に属しているベテランを新メンバーがもたらす恐怖から守っているのでは」と考えています。

つまり、組織にすでにできた関係性が新メンバーによって破壊されるかもしれない。新メンバーにどう接するかが過去の伝統の維持に影響するかもしれない。新メンバーをいじめることで彼らの行動をコントロールしまだ新メンバーという組織にコミットするかどうかまだ選択肢のある段階で、コミットしにそうにない新メンバーを排除することができます。

シミノは実験でアメリカ人に自分が架空の組織のメンバーだと想像してもらいました。組織には複数あって、その組織風土について感じることを答えていきます。

そこでわかったことは、参加者が、新しいメンバーに多くのメリットがあると判断したグループは、新メンバーいじめを助長するグループでもあったのです。新メンバーということで生じるメリットが(これだけが理由ではないが)既存メンバーのいじめをしたい欲求につながっていると述べています。

「新メンバーに対するいじめは複雑な人間行動でこれだけで解決したとは言えないが、少しずつ解明していく必要がある」とシミノは述べています。

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参照
http://psychcentral.com/news/2013/10/24/the-psychology-motivation-behind-hazing/61119.html
posted by ヤス at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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