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2014年07月22日

ビジネスリーダーのピークパフォーマンス、自己実現論と関連

1999年に西フロリダ大学(University of West Florida)のソーントン、プリベッテ、バンドリックら(Thornton, Privette, Bundrick)がビジネスリーダーのピークパフォーマンスについて研究をしました。

40人のビジネスリーダーと41人の大学生に複数のアンケートに答えてもらい、ビジネスリーダーは一般の人とどう違うのかその違いを分析しました。ビジネスリーダーは学生と比べると社交性と自律を重んじ、遊び気分を軽んじるという傾向が出ました。

1954年にアブラハム・マズローが自己実現を人格論に導入しました。そして10年後の1964年にプリベッテが人がピークパフォーマンスをしている時と自己実現をしている時が非常に近い心理状態だと提唱しました。

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マスローは「ピークパフォーマンスについて個人の中で物事が統合されることがピークパフォーマンスには不可欠で、そのとき、人は一貫性があり、全機能を活用することができる」としています。

その後1980年代から、ピークパフォーマンスはスポーツ界において研究され、ガーフィールドとベネット(Garfield & Bennett)は世界トップアスリートのメンタルトレーニングを研究しました。

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そこで彼らはアスリートがピークの状態を達するときそれは自分で起こしているのではなく、何か自分の外からの力によって最高のパフォーマンスをしている感じ、日常では感じられないような状態だということを発見しました。

カッセル(1985)は「ピークパフォーマンス状態になるには心の平静と感覚の統合が必要であり、更に自分の能力と取り組む課題のバランスが良いときにフロー状態になることができる」と述べました。

ピークパフォーマンスはスポーツからその後、他の分野へと広がっていき、1990年アトキンス(Atkins)は俳優に対して、フォーブス(Forbes)は軍隊に対して、そしてガーフィールド、イリザリー、リビングストン、コヴィー(Garfield, Irizarry, Livingston, Covey)がビジネスにおいてピークパフォーマンスを研究しました。

1986年のガーフィールドのビジネスにおけるピークパフォーマンスの論文では自己実現の行動をしている瞬間とはマズローが以前に記していた高い効率性、対応が簡潔で、シンプルで、すばやく、コストも低く、労力も少なく、より安全で、優れた性質を発揮しているときと同じ状態だと述べています。

またピークパフォーマンスを発揮する会社のリーダーは、自分の力を最大限使いたいという内的な動機から働いているとし、彼らは自分自身のマネージャーであり、内的に意味のある達成を目指す人だと述べています。そして、彼らは成長したいという意欲を持ち、仕事を完結させると同時にそれを通して、より良い人間になりたいという思いも持っていると書いています。

さて、今回の実験ではそんなビジネスのピークパフォーマーたちがどういった心の状態で働いているのか、調査をしてみました。まず40人のビジネスリーダーを集めました。彼らの年齢は35〜65歳、大半が50歳以上。募集をかけたグループのたいがいが男性だったので今回は男性だけのサンプルとしました。それに対する比較グループは42人の男子大学生。年齢は20〜50歳。

彼らにピークパフォーマンスに関する様々なアンケートに答えてもらいピークパフォーマンスの状態を分析しました。

結果を分析するとビジネスリーダーは大学生と比べて教育や仕事といったことがピークパフォーマンス状態になる分野であり、大学生はスポーツなどがそういった分野だと報告していました。

ビジネスリーダーも大学生もピークパフォーマンス状態では思考がクリアで、フルに集中力があり、重要感や充実感を感じているという結果が出ました。

しかしながら、ビジネスリーダーは大学生と比べてより自分の役割の責任を感じていて、関わるべき仕事やパートナーに対する集中力が高いという値が出たそうです。ビジネスリーダーは、自分の経験を重要だと思っていてそのため自律、仕事を完了する意欲、責任感、目的や仕組みの知覚力、モチベーションが高いそうです。

研究者たちは結論で「ピークパフォーマンスと歓喜というのは経験的なことから、また科学的にも関連していることがわかっていて、ビジネスにおいてこの関連性は生産性は、歓喜や充実、意味といったものを含む人間経験と関連していることを意味している。ピークパフォーマンスや他の効果的な状態というのは人が完全に集中していて人間力を感じ、そこに何らかの意味があるときに感じる状態なのだろう」と述べています。




参照
“Peak performance of business leaders: An experience parallel to self-actualization theory” 1999
Thornton, Privette, Bundrick
posted by ヤス at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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