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2015年01月27日

記憶は遺伝する。神経科学からの証明

新たな実験ではトラウマ的な出来事は精子内のDNAに影響し、その後の世代の脳や行動に影響する事がわかったそうです。




この神経科学の実験ではネズミを使って、彼らに特定のにおいを避けるように訓練し、それが孫の世代にまで遺伝されたそうです。専門家の間ではこれは恐怖症や過緊張の研究において大事なものだと考えられています。

今回の実験でネズミはサクラに近いにおいを避けるように訓練されました。そして、エモリー大学医学部の研究チームは精子内に何が起きているかを調べました。

すると、サクラのにおいに敏感なDNAの部分が精子内でも既に活性化していることが観察されました。そして、その子供世代、孫世代までサクラを自分が嗅いだことがないのにサクラのにおいを避けるようになっていたのです。

脳構造の変化も観察されました。親の経験が、受胎する前であってもその後の世代の神経システムの構造や機能に影響するということです。

この結果は環境が個人の遺伝子に影響し、つまりは受け継がれるという「世代超え後成的遺伝(Transgenerational epigenetic inheritance)」を証明できるものです。

実験の中心者、ブライアン・ディアス博士(Brian Dias)は「これが、子孫が先祖の様子を復元させるメカニズムなのかもしれない。精子や卵子で起きた変化が後生の世代に影響するのは確実に言えることだ」と述べています。

カレッジ・ロンドン大学のマーカス・ペンブリー教授(Marcus Pembrey)は「この発見は恐怖症や緊張症、PTSDと強く関係していて、記憶が遺伝されるということの証拠となり得る」と述べています。

また、神経的な精神病や、肥満、糖尿病、新陳代謝の崩壊などといった問題は、世代間の様子を見ない事には理解できない、と考えています。

今回の実験では嗅覚情報が血流に影響し、それが精子作成に影響したのか、脳から精子にDNAを変えるよう信号が送られたのか、どちらかが起きたのだと考えられています。


参照
http://www.bbc.co.uk/news/health-25156510?SThisFB
posted by ヤス at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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