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2014年11月09日

CBTがPTSDの脳変化をも治す

新たなヨーロッパの研究では認知行動療法(CBT)が心的外傷後ストレス障害(PTSD)患者が持つ脳の障害を和らげる事で、症状改善に役立つことがわかりました。ハンガリーのザボルクス・ケリー博士(Szabolcs Keri)らが39名のPTSD患者を集めて実験をしました。

これの対照グループとしてトラウマ的なものを持つがPTSDを持たない人を31人集めました。そして、PTSD患者は12週間のCBTを受け対照グループは何も受けませんでした。




12週間の前後で実験者は参加者の脳内MRIを取り、違いを比べました。またPTSD発生と関連がありストレスホルモンを制御する血中遺伝子、FKBP5の表出量の変化も調べました。

39人の患者は実験前、対照グループと比べて低いFKBP5値を示し、学習、記憶、感情抑制を司る海馬と中間眼窩前頭皮質が小さいことがわかりました。


そして、実験後に39名の患者を調べるとより高いFKBP5を示し、海馬も大きくなっていたのです。また、更に大事な事はこういった脳内の生物学的なプラスの変化はセラピーにおけるプラスの変化と大きく関連していたのです。

FKBP5の増加、そして脳部分の増大、これらはPTSD治療において有効な指標と言えそうです。

「今回の研究はPTSDの軽減と体と脳の変化、この関連性を見るのに非常に役立つ」と研究記事の出版雑誌の編集者、ジョン・クリスタル(John Krystal)博士は言います。

専門家は今回の実験結果はCBTが生物的な要素も変化させる、つまり、脳構造や遺伝子状態の改善が心理的な改善と強くつながっている可能性がある事を提示するものだと考えています。

今回の実験結果は今後のPTSD治療に大きく役立ちそうです。

認知療法とPTSDに興味がある方は以下がオススメです。
大丸1認知行動療法のすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
大丸1はじめての認知療法 (講談社現代新書)
大丸1こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳


参照
http://psychcentral.com/news/2013/12/08/cbt-may-repair-ptsd-brain-alterations/62918.html
posted by ヤス at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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