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2014年03月11日

1−6.認知再構築:批判家の役割(セラピスト向け)

認知再構築において次のステップはクライアントの批判家の役割を明確にする事です。自尊心を傷つけるのとは裏腹に、批判家にも何らかのプラスの役割があります。

ここでは批判家が何を与えてくれているのかを考えます。その会話例です。

・・・

セラピスト:あなたがディナー中に緊張していた時、批判家は何って言っていたの?

クライアント:彼女はお前の事が好きじゃないって。お前は頭が良い訳じゃないし、リッチじゃないし、面白い訳でもない。

セラピスト:批判家は常に何らかのニーズを満たす為に存在してるんだ。この場合、批判家は何をあなたに与えているのかな?

クライアント:断られるショックから守ってくれているのかも。

セラピスト:彼女から断られるかもしれない、その恐怖から守ってくれている?

クライアント:そう。

セラピスト:でもそれがどう恐怖から守ってくれてるの?

クライアント:最初からダメだって思っておけば、傷つかなくて済むから。

セラピスト:なるほど、じゃあ批判家はあなたに断られた時の準備をさせているんだね。どうせダメだよって思っておけば、断られてもあまり傷つかずに済むもんね。こういったパターン、結構これまで見てきたよね。あなたの批判家の役割は、この断られる恐怖から守ってくれているんだね。

・・・

批判家の役割を知るには時に長いプロセスを経る事もあります。私たちが持つどんな思考も、何かのプラスがあって存在しているという事をクライアントに分かってもらう必要があります。従って、自己批判にも何らかのプラスがあるのです。

だから、「もし批判家がこの状況でいなければ、あなたは何に気づかないといけなくなるでしょう?」「この状況で批判家はどのようにあなたを助けていますか?」「この状況でもし批判家がいなければ、あなたは何に困ると思いますか?」といった質問を尋ねる事もできます。

そして批判家の役割が分かれば、それをその後何回も使っていく事ができます。「またあなたは批判家を使って、不可能な事を達成しようとしている」「またあなたは批判家にどうせダメなんだから、なぜトライするんだって言わせて、それによって断られる恐怖を対処しようとしている」「またあなたは批判家によって自分を戒める事で、罪悪感を感じないようにしている」などと。




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参照

Self-Esteem: A Proven Program of Cognitive Techniques for Assessing, Improving, and Maintaining Your Self-Esteem
ラベル:自尊心の性質
posted by ヤス at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 自尊心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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