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2014年03月11日

1−8.認知歪みを明確にし変化させる(セラピスト向け)

認知の歪みを明確にし、それを修正していく事は自尊心の改善に大きな効果をもたらします。以下、その会話例です。

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セラピスト:バカだとか、嘘つきだとか、間抜けだとかいうラベルは、あなたの人格に対してのメッセージだから、人生の全ての分野に影響が出るよね。もし、自分は税金については無知だ、というなら別だけど。「私はバカな人間です」とは全然違う。「私は職場でこの業務に対して不安に思っている」っていうのと、「私は出来ない仕事でお金をもらう給料泥棒だ」っていうのでは、大きく違うよね。アイデンティティレベルで物を言ってしまうと、あなたの強みとか良い所を無視してしまう。強みを無視して、弱みを一般化するから、本当に侮辱的になる。そういうったメッセージは単純に正しくない。セラピーでする事の一つは、こういったラベルをいかに捨てるか、そしてより正確に物事を認識するか、になると思う。

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ここまででセラピストは認知の歪みについて説明し、これからする事も明確にしていきました。ここからネガティブなラベルをいかに正しい言葉に代えていけるか考えていきます。


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セラピスト:今、あなたの批判家はあなたを「給料泥棒」と言った。これは侮辱的だし、一般化しすぎている。正しい記述は何だろう?

クライアント:僕は実際以上に自信があるように振る舞った、かな。

セラピスト:それは継続的にしたのかな、それとも特定の事においてかな?

クライアント:そうだな、ガスクロマトグラフィに関しては、実際以上に知っているフリをしたな。

セラピスト:じゃあ、正しい記述は、あなたは周りの人が思っているほどはガスクロマトグラフィのことを分かっていない、かな。

クライアント:そうだね。

セラピスト:それは、給料泥棒とは全く表現だね。

クライアント:そうだね。誇大表現だね。

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セラピーの最初の段階では、クライアントの自己批判に関してできるだけ多くの具体的な質問を尋ねましょう。「批判家はそのとき何て言ったの?」とより具体的に批判家の声を知るほど、認知の歪みに対してより効果的にアプローチが取れます。

認知の歪みについて話す時は、最も大きなものだけ1つに集中しましょう。そうしないとクライアントは混乱してしまうでしょう。

最初に認知の歪みに取り組む時、3つほどの自己批判的な認知を引き出して、それらに共通するものがないか考えると良いでしょう。

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セラピスト:先週、あなたは遅刻した事に関して、自分をダメ人間だと言ってたよね。そして、税金に関して分からなかったから、自分はバカだと。そして今日あなたは自分を給料泥棒で、無能な人間だと言っている。ダメ人間、バカ、給料泥棒、無能、これらはあなたの自尊心を蝕む有毒なラベルだと思うんだ。これらが私たちが取り組んでいる問題を悪化させている。こういったラベルを使う度に、あなたは自尊心を傷つけ、自分を弱めている。あなたの批判家がこれまでにどれだけあなたを傷つけてきたか、気づいているかな?

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セラピストが具体的な例をきちんと記憶していると、認知の歪みへの対処はよりスムーズになるでしょう。ここでセラピストは「有害」という言葉を使いました。これはクライアントが薬物師だったからです。こういったラベル化の心理学上の名前は「一般化ラベル」と言います。






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参照

Self-Esteem: A Proven Program of Cognitive Techniques for Assessing, Improving, and Maintaining Your Self-Esteem
ラベル:自尊心の性質
posted by ヤス at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 自尊心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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