2014年03月12日

3−1.状態の力

「“良い”“悪い”を作るのは心である。そしてそれが“惨め”“幸せ”、“豊か”“貧しい”をも作る。」

ーエドマンド・スペンサー


ノッている状態、絶対に失敗し得ない状態になったことはあるだろうか?全てがうまくいくように見える時。例えば、テニスでショットが全てライン上を突いたり、ビジネス上の会議で全ての質問に正確に答えた時。また、あなたが思っても見ないような英雄的、ドラマチックなことを成した時。

また反対の経験もあるはずだ。何事もうまくいかない日。普段は簡単に出来る事が出来ない時。全てのステップが間違っていて、全てのドアが塞がれていて、全ての試みが実らない時。

何が違うのか?あなたはあなた、同じ人間だ。あなたは内に同じ資質を持っている。ではなぜ、ある時はつまらない結果を出し、次にはすばらしい結果を出すのか?

最高のアスリートでさえ、なぜ全てがうまくいく時もあり、一方でシングルヒット1 本が打てない時があるのか?

その違いはあなたがいる神経生理学の状態によるものである。

物事が可能になる状態がある。自信、愛、内なる強さ、喜び、有頂天、信念。これらは人間力というすばらしい泉への切符となる。

逆の状態もある。混乱、落胆、恐怖、心配、悲しみ、フラスト レーション。これらは私たちを無力にする。私たちは皆、よい状態、悪い状態を出入りする。レストランのウェイトレスに無愛想に話しかけられたことがあると思う。あなたは彼女がいつもそういう風に話していると思うだろうか?非常に辛い人生を送り、常にそうである可能性も無くはない。しかし、もっと可能性があるのは彼女はその日たくさんのテーブルを担当して疲れていたのかもしれないし、客に文句を付けられたのかもしれない。彼女は悪い人ではない。ただ、ひどく好ましくない状態にいただけだ。彼女の状態を変えれば、彼女の行動や振る舞いを変えられる。

状態を理解することは変化と卓越した結果を出すのに大変重要である。私たちの行動は私たちの状態の結果である。私たちは常に、持っている資質で最善を尽くしているが、時々好ましくない状態にいることがある。

私はこれまで、ある状態にいて後から後悔したり、恥ずかしく思ったりすることがあった。あなたもあると思う。誰かがあなたに無礼に接した時は、それを覚えておくことが大切だ。すると、あなたは「怒り」の変わりに「思いやり」の感覚を作ることができる

すると、互いに思いやる状況になる。重要なのは、ウェイトレス、またその他の人々は、彼らの行動ではないということだ。もしあなたが指を鳴らすと自動的に、豊かな状態(例えば、ワクワクだったり、やる気があったり、 体にエネルギーがみなぎっていたり、心が躍っている状態)になれると知ったらどうだろう?

そう、それが可能なのである。

この文章を読み終わる時、あなたは自分の意思で、自らを無力な状態からでも、最も豊かで元気がある状態へ持っていく事ができる。重要なのは、行動こそが力を生み出す鍵だということ。

私の目標は、断固とした一貫性のある行動へ導く状態の使い方をあなたとシェアする事だ。この部では「状態とは何か」、そして「状態がどのように作用するか」「なぜ、状態が私たちに有効になるようコントロールできるのか」を学ぶ。

状態とは私たちの内で起きている何百万の神経学プロセスの合計だと定義される。つまりその瞬間瞬間の経験の合計である。

状態の多くは意図しないところで作られている。私たち何か物事を見て、特定の状態に入る事によってその物事に反応する。それは豊かな状態であったり、貧しい状態であったりするが、私たちの多くはそれをコントロールしていない。

成功者とそうでない者の違いは、望みを達成させるために好ましい状態に常に自分を置けるか置けないかである。

人が求めるほとんど全てのものが何らかの状態である

あなたが人生で欲しいもののリストを書いてみよう。あなたは愛がほしいだろうか?愛とは状態である。気持ち、感情であり、私たちは究極は、自分自身でそういった状態を作る。環境から受けるある刺激に基づき内面的にそれを感じる。

自信がほしいだろうか?尊敬がほしいだろうか?それらは全て私たちが内面的に作るものである。ある人はお金が欲しいかもしれない。しかし、そういう人は歴史上の人物が載った紙切れに興味があるのではないと思う。お金が意味するものを求めているのだ。

愛、自信、自由、その他お金が提供してくれると思っているもの。つまり、愛への鍵、喜びへの鍵、人間が何年もかけて求めていたもの(人生をコントロールする能力)への鍵は、状態を管理する方法を知る能力なのである。




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参照

Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement


posted by ヤス at 06:12| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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