2014年03月12日

3−3.出来事をどう解釈するか

成功者は、常に豊かな状態にアクセスすることができる。これこそが成功者とそうでない者の違いではないだろうか?

W.ミッチェルを思い出して欲しい。大事なことは彼に起きたことではなかった。大事なことは彼が起きた出来事を解釈した方法だった

全身に火傷を負い麻痺させられる代わりに、彼は自分を豊かな状態に置く方法を見つけた。ポイントはどんな出来事も元から「良い」「悪い」があるのではない価値とは私たちが事をどのように解釈するかである。自分をポジティブな状態に置くように解釈することもできるし、反対も可能である。今少し時間を取ってあなたが最も力強い状態だった時を思い出して欲しい。

そして、それこそが私たちが火渡りでしていることだ。もし私が今あなたにこの本を置いて、赤く燃える高温の炭の上を歩くよう頼んで、あなたが立ち上がってするかというと疑問だ。

それはあなたができると信じているものでもないし、あなたはその課題に対して、自分の豊かな状態や気持ちを連想付けていないかもしれない。よって、私が火渡りをしようとあなたに言った時、あなたは行動を取る状態にはならないと思う。

火渡りが私たちに教えてくれるのは、いかにして私たちは良い結果を生むような状態に入り、それによって新たな行動を作り出せるかという事だ。

火渡りをしている人は、そんなことは無理だと思ってセミナーに来た時の彼らと何ら変わりはない。しかし彼らは体の使い方を変える方法を学び、そして何が可能で不可能かについての解釈を変える方法を学んだので、 火渡りが「恐ろしいもの」から「できるもの」へと変えられたのだ。

そして今や、彼らは最も豊かな状態へ自分を置くことができ、その状態から以前は「不可能」とラベル付けていたたくさんの行動や結果を出すことができるようになった。

火渡りは新しい解釈の可能性を拓くのに役立つ。もし、この絶対不可能と思える事が実は彼らの心の中のみで作られた限界だと知れば、その他の不可能だと思っていることも可能かもしれないと思える。

これは状態の力を示す事例である。信念と可能性について新たなモデルを提供し、「人間」(またはその可能性)というものについて新たな内的感情と状態の連想を作る。その連想はあなたの人生を豊かにするもので、以前に可能であると思っていたこと以上のものを可能にしてくれる。

このことは、行動とはその瞬間の状態の結果であり、解釈を少し変えるだけで、自信満々になり、効果的な行動を取ることができるということを明らかに示している。火渡りはそれを証明するドラマチックで楽しい方法の一つで、かつ人々の心にずっと残る行動である。

つまり、望む結果を出すための鍵は、豊かな状態に自分を導くように物事を解釈すること。それによりあなたは力づけられ、望む結果を起こすための質の高い行動を取るようになる。

解釈のコントロールに失敗することは、ゴールへ挑戦することにさえ失敗することを意味し、そんな弱々しい挑戦はそれ相応の結果を生む。

私があなたに「火渡りをしよう」と言うとき、言葉とジェスチャーなど、私があなたに与える刺激はあなたの脳へ渡り、そこであなたの解釈が生まれる。そこでもしあなたが、「鼻輪をした人たちが恐ろしい儀式を行っている」とか「人間が火にさらされている」などと想像すると、あなたは火渡りをするにふさわしい状態にはいられないだろう。更にもしそこで自分が燃えている状態を想像すると、状態は更に悪化するだろう。

しかしながら、もし周りの人々が拍手をし、踊っていてあなたを応援しているところを想像したり、非常に楽しくワクワクした場面を想像すると、あなたは大変違った状態になるだろう。

もしあなたが健康で陽気に歩いている場面を想像し「もちろん、これは可能だ」と言いながら、自信満々であるかのように体を動かすと、あなたの神経サインがあなたを最も行動的、つまり歩かせるような状態に置いてくれる。

これは人生の全てに当てはまることだ。もしあなたが物事はうまくいかないだろうと解釈すると、それらはうまくいかないだろう。逆にうまくいくと思っていると、ポジティブな結果へ導く状態に向かっていく。

テッド・ターナーやリー・アイアコッカ、そして、W.ミッチェルらとその他の人の違いは、前者は世界とは自分が最も望む結果を出すことができる場所だと解釈していることである。もちろん、最高の状態にいるからといって望む結果が必ず出るとは限らない。しかし、最適な状態でいれば、あなたの全資質を有効に使え、最大限可能なチャンスを生み出すことができる


「3ー2.状態管理の鍵」に戻る 「3−4.解釈の源は信念」に進む→


参照

Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement


posted by ヤス at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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