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2014年03月12日

4−1.卓越への第一歩:信念

「人間とはその人が信じるものである」

ーアントン・チェーホフ



著書“Anatomy Of An Illness”(訳本『笑いと治癒力』)で、ノーマン・カズンズは20世紀最も偉大だとされるミュージシャン、パブロ・カザルスの話をした。それは信念と更新についての話だった。

カズンズはカザルスの90回目の誕生日の少し前に会った事について話した。カズンズは、それほどにも年老いた人を見るのは痛々しいと感じていた。彼の関節炎はひどく、服を着るにも助けがいるほどだった。呼吸に困っているところから、気腫は明らかだった。震えながら、前かがみになり、頭から倒れそうになりながら歩く。手は腫れ、指は固まっている。誰もが想像する年老いて、疲れた老人のように見える。

食事前に彼は、自分が得意とする楽器の一つ、ピアノへ向かっていく。やっとのことで、ピアノの椅子に座る。腫れて、固まった指で鍵盤をたたくのはとても難しそうに見えた。

そして、奇跡的な事が起きた。カザルスは、カズンズの目の前で、突然変異を起こしたのだ。彼は豊かな状態に入り、彼の肉体は動きまわれるような程までに変わり、健康で強く柔軟なピアニストにのみ可能な結果を体とピアノに起こしたのだった。

カズンズは「指がゆっくりと解かれ、昆虫が光に集まるように指が鍵盤に集まるんだ。彼の背筋は伸び、自由に呼吸をしているように見えた」と述べている。

ピアノを弾くという事が、彼の状態を変え、体の動きも変えてしまったのだ。バッハの”Wohltemperierte Klavier”を抜群の繊細さとコントロールで弾いた。

次にブラームスのコンチェルトを始め、それはまるで指が鍵盤上で走っているようだった。

「彼の体全体が音楽で融かされたようだった」とカズンズ。「それはもはや硬くなく、縮んでもなく、柔軟で優雅であった。そして完全に関節炎から開放されていた。」

演奏を終え、ピアノから離れる時、彼は完全に違って見えた。立つ姿は大きく見え、振るえもなくなっていた。すぐにテーブルの上の朝食を食べ、海岸へ散歩に出かけた。

信念と聞くと、宗教上の信義や学術上の理論といった事を思うのではないだろうか。多くの信念はそういったものである。しかし最も基礎的なところでは、信念とは、人生に意味や道しるべを与えてくれるあらゆる規則、命令、信仰または情熱だと言える。

無限の刺激が私たちには入手可能なのである。信念とは「私たちが物事をどう感じるか」を象る、予め用意されたフィルターなのである。信念とは脳の司令官のようである

私たちが何かが本当だと一貫性を持って信じれば、そういう方向に物事を解釈するような指令が脳に送られる。カザルスは音楽と芸術を信じていた。それが彼の人生に美、秩序、高貴さを与え、彼に毎日奇跡を与えるものなのだろう。

彼は自分の芸術に奇跡的な力を信じたから、私たちの理解では及ばないようなモチベーションを得たのだ。彼の信念は彼を疲れた老人から元気な天才へと変えていたのだ。いわば、信念が彼を元気にしたのだ。

ジョン・スチュアート・ミルがかつて「信念を持った一人は、興味しか持たない99人に匹敵する」と述べた。

これは信念のパワーについて表す言葉だろう。信念は直接的な命令をあなたの神経システムに送る。あなたが何かが真実だと信じると、文字通りあなたはそれが真実である状態に入る。

効果的に使えば、信念はあなたの人生に良いものをもたらす最も力強い推進力となる。逆にあなたの行動や考えを制限する信念は、豊かな信念があなたを力づけるのと同じくらい破壊的になり得る。歴史上、宗教は何百万の人を力づけ、彼らが不可能と思っていることを実現する強さを与えた。

信念は私たちの内にある最も豊かな状態へアクセスするのに役立ち、望む結果へ向けて必要な資質を作り、導いてくれるものである。


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参照

Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement



posted by ヤス at 06:24| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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