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2014年03月12日

4−3.信念の5つの源

「彼らは出来る。なぜなら彼らは出来ると思っているから」

ーウェルギリウス



では振り返りをしよう。信念とは何か?それは予め設定された感覚へのアプローチである。そして感覚が自分自身とのコミュニケーションを形成する。

信念はどこから来るのか?なぜ、ある人は自分を成功へと押しやる信念を持つのに、一方で役に立たない信念を持つ人がいるのか?もし能力を高める信念をモデリングするならば、最初に注意するものはその信念がどこから来ているかということだ。

その第一の源は環境である。環境こそ最も直接的に成功サイクル、失敗サイクルの起点となるものである。

スラム街の本当の恐怖は、日々のストレスや喪失感ではない。それらには打ち勝つことができる。最も怖いのは、夢や信念に与える環境の影響である

もしあなたが見るもの全てが失敗や絶望だと認知していたなら成功に向けて物事を解釈していくことは難しいだろう。重要なのはモデリングとは私たち皆が常にしていることだということ。

もしあなたが豊かで成功している環境で育てば、簡単に豊かさと成功をモデリングできるだろう。貧困と落胆の中に育てば、そのモデリングしてしまう可能性は増える。アインシュタインは「社会の持つ偏見と異なる意見を、冷静に言える人は数少ない。多くの人はそういった意見を持つ事さえできない」と言った。

私(アンソニー)のモデリングの実習では、大都市のホームレスをモデリングするという練習をする。彼らを連れ出し、彼らの信念システムや心理構造をモデリングする。私たちは彼らに食べ物と多大な愛情を与え、単純に彼らの人生について、彼らが今いる社会的状態についてどう思っているか、そしてなぜそのように物事を捉えるかを聞く。そしてそれらを成功者のものと比較する。

最近のセッションでは28歳で強く知的で、健康で、そして顔もハンサムは男性が現れた。なぜ、彼がそれほど不幸せで、路上生活をしているのか?一方でW.ミッチェルのような数少ない資質(実際には“少なく見える”が正しい)で人生を変えた男はそれほど幸せなのか?

ミッチェルは、可能性に挑戦し人生を楽しんだ人たちをモデルとして育った。これが彼自身の内面に「私にも可能である」という信念を築いた。それに対し、ジョンというこの若者は、上記のモデルがない環境で育った。彼のお母さんは娼婦で、お父さんは人を撃ち投獄されている。彼が8歳の時、お父さんは彼にヘロインを投与した。このような環境が彼の信念と行動を作り上げた。路上生活、窃盗、麻薬中毒。

彼の信念は「他人を注意して見ていないと、利用される」「誰も人を愛していない」などである。その夜、私たちはその若い男と信念システムの変化にチャレンジし、最後には見事変化を起こしてみせた。その結果、彼は二度と路上に戻る事はなくなり、麻薬からも足を洗った。彼は働き始め、新しい友人もでき、新しい信念で新しい生活環境に住み、新しい結果を生み始めた。

シカゴ大学のベンジャミン・ブルーム博士は100人の若いアスリート、ミュージシャン、そして生徒を研究した。彼を驚かせたのは、多くの神童たちが輝かしい結果からスタートしたのではないということだった。

その代わり彼らの多くは念入りな注意、指示、支援を得て、成長し始めた。彼らが「特別な存在になれる」という信念が先に生まれて、その後で「偉大な才能」が輝きだしたのだ。

環境のみが信念に影響すると考えるかもしれないがそうではない。もしそうなら、金持ちの子は金持ち、貧乏な子も然りと世界が固定されてしまう。そうではなく、まだ信念に影響する要因はある。

次の要因は出来事である。出来事が信念を強化する。

誰の人生にも忘れられない出来事が必ずある。ケネディが暗殺された時、あなたはどこにいただろうか?あなたがその時生きていたらそのことは覚えているだろう。多くの人にとって、あの日は世界観を変えられる日だった。

同じように私たちには忘れられない経験、脳に永遠にインストールされた出来事などがある。人生を変えるような信念を形成する経験というものがある。

13歳のとき私は人生で何がしたいかを考え、スポーツ作家かキャスターになりたいと思った。ある日、ハワード・コーセルが地元のデパートにサイン会に来るという記事を読んだ。私はスポーツキャスターになるのなら、一流をインタビューすることから始めないと、と思った。

学校を抜け出し、テープレコーダーを借り、母にデパートまで送ってもらった。着いた時、コーセルは帰るところだった。私は戸惑った。彼は小競り合う多くの記者に囲まれていた。何とかして私は記者たちの腕の下をかいくぐり、彼の元へ着いた。

とても早口で、彼に自分がしていることを伝え、少しだけインタビューをお願いした。多くの記者たちが待つ中、彼は私と1対1でインタビューをしてくれた。あの経験は私の「何ができるか」「誰に近づくことができるのか」「自分が欲しいものを求めるとどのような報酬を得るか」という信念を変えた。

彼の激励のおかげで、新聞に自分の書いた記事を載せてもらう事ができ、コミュニケーション分野でのキャリアを築き始められた。

信念を強化する3つ目の方法は知識である。直接的な経験は知識の一つの体系である。別の方法は、読書、映画など、出来事を誰かが描いた方法で見る事である。

知識は環境から来る束縛を壊す一つの効果的な方法である。どんなに悪い環境でも誰かの 成功についての書物を読めば、あなたを成功に導く信念を作る事ができる。

黒人政治科学者、ロバート・カービン博士はニューヨーク・タイムズに、彼が子供の頃、黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンがいかに彼の人生に影響を与えたかについて語っていた。「彼と自分を重ねる事で自分を豊かにしてきた。彼のお陰で、私の人生への期待値は高められた。」

4つ目は過去の結果である。最も確実にある事ができるんだという信念を作る方法は、それを一度だけする事である。一度成功したら、次も成功するという信念を持つことは簡単である。

私はこの文章の下書きを締め切りに間に合わせるために一ヶ月以内で仕上げた。できるかどうか確かではなかった。しかし、各章を一日で仕上げないといけないと知った時、できると確信した。そして初日、それを達成したら、それが一日でできると更に確信した。この全文章を時間通りに終わらせる信念を作ることができた。

ジャーナリストは期限通り書く事に同じ事を考える。毎日締め切りのプレッシャーがある中で、一時間以内で一つの話を書き上げる程きつい仕事もそうそうないだろう。多くの新米ジャーナリストはそれを恐れている。

しかし、彼らがその後わかることは、一度か二度それを成してしまうと、これからもそれができると確信しやすくなるということだ。

年を重ねるにつれて賢くなるわけでもないし、素早くなるわけでもない。しかし時間がどうであれ話を書き上げると信念を持ち、それに勇気づけられれば、常にできると確信する事ができる。それはコメディアン、ビジネスマン、その他の分野にいる新人たちにも言える。信じれば成せる。なぜならそれは自分の予言を満たす行為であるからだ。

第5の信念を築く方法は、将来望む事を実現しているかのように心に描く事だ。過去の経験があなたの解釈や信念を変えるのと同じように、あなたが心に望んで描く経験も、解釈や信念を変えることができる。

私はこれを「経験の前倒し」と呼ぶ。あなたが思う結果が、豊かな状態を作るのに効果的でないと知ったら、単純に自分が望む世界を作り、それを経験することだ。

するとあなたの状態が変わり、信念が変わり、そして行動が変わる。究極のところ、もしあなたがセールスマンなら、100万円と1000万円、どちらが簡単に儲けられるだろうか?答えは1000万円である。

なぜかというと、100万円があなたの目標だとすると、あなたが本当にしようとしている事は毎月の必要生活費を払うお金を作っているということになる。そういった義務的な事だけのために働かないといけないというのは、ストレスがかかると思わないだろうか?あなたの反応はわからないが、私のモーターはそれでは起動しない。

しかしビジネスはビジネス。あなたがどんな望みを持っていようとも、同じ電話をし、 同じ人に会い、同じ商品を届けなければならないだろう。従って、100万円より1000万円稼ごうとする方がもっとワクワクさせられ、刺激的なものになるのである

そしてそのワクワクした状態は、生活維持のために働く状態よりも、有効な行動を生み、あなたの潜在的な力を高いレベルで引き出してくれるのだ。

もちろんお金だけがあなたを動機付けるものではないだろう。あなたの目標がどうであれ、あなたが心に望むものを描き、それが既に成されたと解釈すれば、あなたの望みを実現するのに有効な状態を作る事ができる。

以上これらのことは、全て信念を変える方法である。


「4−2.信念が潜在能力発揮を決める」に戻る 「4ー4.信念は変える事ができる」に進む→


参照

Unlimited Power: The New Science Of Personal Achievement


posted by ヤス at 06:28| Comment(0) | TrackBack(0) | NLP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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