2014年03月19日

海馬は内容よりも、状況で記憶する

新たな研究で脳器官の「海馬」は、物事を前後状況から記憶するという事が分かりました。

「私たちは何が起きたかだけではなく、いつ起きたかも記憶する必要がある」とカリフォルニア大学デイビス校の大学院生、フランク・シエ(Frank Hsieh)は言います。

この実験でシエとランガナス(Ranganath)教授は、特定の記憶と海馬の関係性を調べました。

まず最初に参加者には動物や物体の連続写真を見せます。そして次に同じ順番で写真を見せて、「これは生き物ですか?」とか「これは熱を発しますか?」といった質問をしながら、参加者の脳内をスキャンしました。

こういった質問は参加者の記憶探索を促す目的です。写真が同じ順番で見せられた時、参加者は次の写真を予測する事ができ、より速い反応を見せました。

参加者が質問に答える際の海馬の動きに特定のパターンがある事に、シエとランガナスは気付きました。しかし、写真の順番が変わると、参加者は異なったパターンを見せたのです。

つまり、海馬の記憶コードは、状況によって決められていて、内容は関係なかったのです。

「私たちが見つけたのは、特定の写真を順番から外すと、パターンは消えた。海馬にとって、内容よりも状況が大事。海馬の理解構造とはとてもユニークなものだ、という事です。他の脳器官は状況とは関係なく物事を記憶します。」とランガナスは言います。

「これは記憶障害のある人に取っては大きな事である。健康的な記憶についてだけではなく、記憶障害についてもよりよい理解や解決法に繋がるものである」とランガナスは述べています。


参照
Hippocampal Activity Patterns Carry Information about Objects in Temporal Context
posted by ヤス at 02:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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