2014年03月23日

2−7.批判家のネガティブ強化 その1

痛い感情をコントロールするニーズ

批判家が痛みの伴う感情を削減したり、完全にストップさせる時、批判家の声は大きく強化されます。その長期的な影響はあなたの自尊心の破壊ですが、批判的なセルフトークは短期的には痛い感情を和らげてくれます。

以下が、批判家がいかにあなたの罪悪感、恐怖、落胆、怒りといった感情を和らげるかの例です。


1.自分はOKじゃない、悪い、価値が無いという感覚

とても深い部分で、人間誰もが自分の自己価値についての疑いを持っています。しかし自尊心が低い人にとっては、こういった疑いは倍増され、自己の大部分は不十分さ、絶望感で苛まれます

不十分さが非常に強烈だから、あなたは何をしてでもそれを逃れようとします。そして批判家を使うのです。批判家は非現実的な完璧主義的な基準を設けてあなたを助けようとします。例えば、「6ヶ月毎に昇進しないとだめだ」とか「非常に凝った食事を料理する」とか「毎日3時間、子供の宿題を手伝う」とか「新聞を読んで、それについて瞬時にコメントをする」など。

それらの基準は現実的には達成不可能だが、批判家があなたを完璧にしようと駆り立てている間、あなたは不十分さや絶望感を感じなくてよいのです。その代わりあなたは全能を感じ、一生懸命に自分にムチを打てば、全てが可能だと思ってしまうのです。


2.失敗の恐怖

よりクリエイティブティが要求される仕事を探している女性が、今の安定した仕事を辞める事に対して不安を感じています。そこに批判家が助けにやってきます。

「お前にはできないよ。採用されても、クビになるだけだよ。お前には芸術センスがない。すぐにそんな事ばれるよ。」

こういった批判的な発言によって、彼女はもう1年何もせずに待つ事を決断します。その瞬間、彼女の緊張感は一気に和らぎます。そして批判家は強化されます。なぜなら批判家の登場によって緊張が和らいだからです。

批判家は、変化や冒険に伴う不安や緊張からあなたを守る事においては有効です。批判家があなたの自信を蝕み、あなたが変化しようという計画を取りやめる時、あなたの安堵感によって批判家は強化されます


3.拒絶の恐怖

拒絶される恐怖からあなたを守る方法の1つは、常に拒絶されるものだと思っておく事です。だから批判家は様々な憶測を立てます。

「この人がお前を好きになるはずがない」「この人はお前がつまらない人間だと思っている」「委員会は本当はお前を仲間に入れたくなかった」「あの人はお前の仕事の出来に不満だ」「お前の恋人が横を見たのは、お前の話に退屈したからだ」など。

こういった憶測をする事で、拒絶されるという驚きからあなたを守る事ができます。前もってそれが起こると思っておけば、実際に起きた所で拒絶感や失敗感、敗北感を味わわないで済みます。

こういった事はランダムに起こるので、批判家はこういう事がある度に強化されます。批判家が憶測によって、拒絶される事を前もって予想させ、その結果、痛い感情を和らげる事ができるので、批判家の憶測は強化されるのです。

また拒絶される恐怖は、自分を拒絶する事でも和らげる事ができます。批判家があなたの欠点を予め批判すると、それを誰かが言った所で、その痛い感覚を減らす事ができます。

ある38歳独身の公務員はこの事を「離婚した後、私は自分の事を負け組だと呼んでいました。そういう事で自分を守っていたんだと思います。自分が先に言ってしまえば、誰も同じ事を言う事ができない。自分がもうそれを言ってるんだから。」と述べていました。

ある有名な詩人も同じような事を言っています。「もし自分の作品を蔑んだら、他の人は蔑む事ができないなんて、不思議な事を常に考えていたよ」

他人から攻撃されるかもしれないという不安を和らげる事で、自分を攻撃するという行為が強化されているのです。



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参照

Self-Esteem: A Proven Program of Cognitive Techniques for Assessing, Improving, and Maintaining Your Self-Esteem
ラベル:病的な批判家
posted by ヤス at 04:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 自尊心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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