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2014年04月11日

スポーツ心理学「カタストロフィー理論」

スポーツ心理学の中心的な理論に「カタストロフィー理論」というのがあります。これはもともとは1960年代にフランスの数学者、ルネ・トム(Rene Thom)によって提唱されました。

スポーツ心理学においては、この理論は逆U字仮説を発展させた形として使われています。逆U字仮説において、過剰興奮を超えるとパフォーマンスは急降下すると考えられています。

しかしカタストロフィー理論では、パフォーマンスは高い認知緊張と体感緊張の増加によって急降下すると考えます。「カタストロフィー」とは「大失敗、悲劇」を意味します。

実際、カタストロフィー理論は、パフォーマンスがどのように起きるかという事よりも、パフォーマンスを予測する事を目的としているので、理論というよりモデルだと言えます。

そしてこのモデルはパフォーマンスは体感緊張と認知緊張、つまり体の緊張感と心の緊張感、この関係性によって影響される、と考えます。

認知緊張が高くて、体感緊張が低いとパフォーマンスは高められるが、認知と体感緊張が両方とも高いとパフォーマンスは急降下します。この急降下が起きると、アスリートは緊張によって生じた興奮の度合いを下げる事によって状態をコントロールしようとします。こうする事で、瞬時にパフォーマンスが元のものに戻る事はありませんが、緊張や興奮が落ち着く事で徐々にパフォーマンスが改善していきます。しかし、これでもパフォーマンスが上がらない事もあり得ます。

この複次元的な興奮の分析法によると、高い認知緊張と低い体感緊張がパフォーマンスには好影響だと考えます。通常、アスリートは試合の数日前は低い体感緊張を示します。試合が近づくにつれて体感緊張は増加し、最高点に達します。そして試合が始まると体感緊張は下がっていきます。その時点でもし体感緊張が下降しなかったり、逆に増加したりすると、カタストロフィーが起き、良いパフォーマンスは期待できない、と考えます。

カタストロフィーの典型的な例としては、2011年のゴルフ、マスターズのローリー・マキロイだったり、


1999年、ジャン・ヴァン・デ・ヴェルデの「カーヌスティの悲劇」といったものがあります。




posted by ヤス at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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