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2014年04月21日

言語構造の理解に大きく貢献、チョムスキー

催眠を効果的にするために、言語構造を理解する事は欠かせません。言語構造を理解するにあたり、大きな貢献をした人と言えば、ノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)です。彼は1928年にフィラデルフィアで生まれ、言語学界また政治界に大きな影響を及ぼしました。

チョムスキーはペンシルバニア大学で学士課程中に言語学に興味を持ち始めます。そしてゼリグ・ハリス(Zellig S. Harris)教授の薦めで言語構造について研究を始めます。

チョムスキーはヘブライ語の言語構造を研究し、それを1949年に論文にします。これを本の形にして1951年『Morphophonemics of Modern Hebrew』を出版します。この中でヘブライ語の音声分散について説明しています。その後、同じテーマで『The Logical Structure of Linguistic Theory』を出版します。

チョムスキーは言語学者以外にも政治活動家や作家としても知られています。学士号を取得後、彼はハーバード大学で研究生として研究を続けます。そこで彼は言語学の構造的理論を確立し、言語学会に旋風を起こします。その後、彼はマサチューセッツ工科大学で言語学を教えます。

チョムスキーの研究はそれまでの言語学の主張とは異なるものであり、より近代化されたものでした。当時、言語学者の間で言語習得は先天的なものか、後天的なものかという論争がありました。チョムスキーは、人間の脳にとって言語習得は先天的な構造、機能であると主張しました

当時の段階で、脳内に言語を理解し、作り出す脳器官がある事は知られていたものの、人がどのように言語能力を身につけるのかは知られてませんでした。この部分でチョムスキーは大きな貢献をすることになります。

チョムスキーは自らの言語習得理論を裏付ける為に、基本的に4つの論点を抑えました。

1つが最適学習年齢です。たいていの場合3〜10歳の間に子どもは言語について全般的な理解をし、流暢さを獲得します。この期間を過ぎると言語習得は難しくなります。外国語学習を中学や高校で始める事が効率の悪い方法だと言われるのはこの理論に基づいています。

第2の論点が子供が言語を習得するのに特別な合図は必要なく、彼らは自然と学んでいくという事。親は子供に言葉を覚えるように働きかける必要はありません。もちろん親が赤ちゃん言葉を使ったり、本を読んで聴かせる事はプラスにはなりますが、そうした事をしなくても子供は勝手に言葉を覚えていきます。

第3の論点は、子供は修正をされても、修正される前の形で言語を処理するという事。言語習得のある段階では子供は既に複数形になっている物を、更に複数形にしようとします。これを親が修正しても、子供はまたダブル複数形で話します。

第4の論点が、子供の言語習得の過程は、他の言語でも同じように経過されるという事。子供達は皆、これらの過程を同じ年頃、体験していきます。例えば、中国の子供はアメリカの子供と同じように言語習得パターンを経ていきます。

こういった観察と知識を踏まえた上で、チョムスキーは独自の先天的な言語習得構造を提唱していきました。

チョムスキーについて知りたければこの本がオススメです。
知の逆転 (NHK出版新書 395)


参照
http://www.muskingum.edu/~psych/psycweb/history/chomsky.htm
posted by ヤス at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 催眠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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