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2014年04月23日

嘘発見にはまだ無意識の直観が最も正確

新たな研究記事では、嘘を見分ける手段として人の直観が、意図的な判断よりも正確だと報告されました。目をそらしたり、指をそわそわ触ったりするといった嘘つきに関するステレオタイプ的な行動に必要以上に動かされる為か、意識的な判断が他人の嘘を見分ける判断の邪魔をすると述べられています。そういったステレオタイプ的な行動は、ヒントにはなりますが、確定的なものではありません。

研究の中心者、カリフォルニア大学バークレー校のレアンヌ・テン・ブリンク博士は「今回の実験は、過去の実験で人間は54%しか正確に嘘つきを発見できなかったという結果に影響されて実施されました」と言います。54%というとまぐれ率の50%をちょっとしか上回りません。またこの結果は、人は周りの人がどう思っているかとか、周りの人の性格に敏感であるという事実に反するものです。

そこでテン・ブリンク博士らは、これらの一見、矛盾しているように見える結果は無意識のプロセスの為に起きているのではと仮説を立てました。そこで意識が「この人は嘘をついている」と判断しても、無意識がどう感じているかを調べる実験をしました。

72人の実験参加者に、ある犯罪を犯した容疑者のインタビュービデオを見てもらいます。その内、何人かの容疑者は実際に本棚から100ドル札を盗んでいます。容疑者は全員「自分は盗んでいない」と言うよう実験者が指導します。

72人の実験参加者が、誰が嘘をついているのか判断した所、結果はかなり不正確なものとなりました。嘘をついている容疑者に対しては43%の正解率、真実を話している容疑者は48%の正解率でした。

しかし研究者たちはこれと同時に、参加者の直観を調べる為のテストも実施しました(Implicit Association Test, IAT等といった行動ベーステストを使って)。

そのテスト結果を見ると、参加者は実際に嘘をついている容疑者に対して、「不信さ」を意味する言葉(「非正直」「疑心」など)を連想していた事がわかりました。同時に、正直に話している容疑者に対しては、「正直さ」を意味する言葉(「正直」「誠実」など)を連想していた事がわかりました。

また二次的なテストでも、意識的な気付きの外側で、人は直感的に嘘を感知する事を裏付ける結果が出ました。

実験者たちは、対人関係における判断において、人の無意識がもたらす役割の大きさを示す事ができる結果となったと述べています。

嘘を見分ける為のツールであるとか判断材料として様々なメソッドがこれまで紹介されてきましたが、現段階ではまだ無意識的な直観の方が性格であると言えそうです。

嘘を見分ける事に興味がある方は以下の本がオススメです。
顔は口ほどに嘘をつく
FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)

上記『顔は口ほどに嘘をつく』の著者、ポール・エクマンをベースにしたアメリカのTVシリーズ「ライ・トゥー・ミー」は非常に面白いシリーズです。僕も全エピソード見ました。何回見ても面白い。非常に深い番組です。
ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間 DVDコレクターズBOX


参照
http://psychcentral.com/news/2014/03/27/instinctual-detection-of-deceit-better-than-conscious-efforts/67694.html
posted by ヤス at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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