2014年04月24日

夢の中で他人の問題を推測できるか?

どうやら人は、知らない人の写真を見てその人が抱える問題について夢を見ようと計画すると、本当にそんな夢が見られるようです。

カナダのトレント大学の名誉教授であり著名な認知科学者、カーライル・スミス(Carlyle Smith)は長年に渡り記憶強化に夢が有効だという事を提唱してきた人です。彼が今回、上述したような、見知らぬ人の問題を推測する夢について実験をしました。

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実験1はパイロット研究で、実験的装置の発展や夢分析テクニックに特化したものでした。実験2では参加者66人(実験グループ)に対して誰も知らない(実験者のスミスも知らない)ターゲット人物の写真を見て、その人の個人的な問題について夢を見るように頼みました。実験説明では、この問題は健康面だったり、感情面、経済面だったり多岐に渡ると言い伝えます。制御グループには56人の参加者が集まり、彼らにはコンピュータで作った架空人物の写真を見せて、実験グループと比較します。

この写真は、スミスの友人の友人の写真で、実験前に撮られていて、この人の問題についても既に記録しておきました。この人は中年の女性で多発性硬化症(特に手)を煩い、痛み止めの薬を常時採っていました。また彼女は末期段階の肺がんを煩うお母さんの世話もしています。そしてこの人の夫は、仕事場での事故により、まずは手足を切断され、その後、亡くなりました。また彼女自身も重大な交通事故に遭った経験があります。

写真を見るだけでその人の問題を夢見る事ができるのか。スミスは参加者が眠る前と眠って起きた後の様子を調査し、それが正しく推測できているかを知るために以下のような正解カテゴリーを用意しました。参加者の回答が以下に当てはまれば、正しい推測をしているという事です。

胴体に関する事柄や問題
頭部に関する事柄や問題
手足に関する事柄や問題
呼吸に関する事柄や問題
その他の健康に関する問題
経済的な問題
社会的、結婚上の問題
車や運転に関する問題

そしてこのカテゴリーを基に参加者の回答を集めました。結果どうだったか?

眠る前と眠って起きた後の調査を調べると、参加者が上記のカテゴリーについて言及した割合は眠って起きた後の調査の方が圧倒的に大きかったのです。眠って起きた後の段階で最も言及されたカテゴリーは手足の問題、呼吸の問題、そして、車や運転に関する問題でした。

また架空人物の写真を見て同じ事をした制御グループの回答と比べると、制御グループには実験グループに見られるような、眠る前後の正解率の上下がなかったそうです。

実験グループの一人は「女性がいて、薬のフタを開けようとするが手が不自由だから開けられない。右手は動かなくてすごく痛そう。」といった回答をしていました。

このような夢の中でのテレパシー「ドリームテレパシー」が現実だとするとどのような論理が組めるでしょうか?スミスの考察では、過去の実験で2人の別人間において共通の脳波が機能磁気映像法で確認された事を挙げています。ドリームテレパシーと脳活動パターンは特に双子において強い関係性が見られたそうです。

人間の脳って本当に面白いですね。それにしても夢研究者、又はその助手って良い仕事だなと思います。仕事の大部分は寝る事でしょうからね(笑)僕も海外で生活するようになってから余計に睡眠には気を遣うようになりました。というのも、情報処理が外国語なので、そこで効率よく情報収集、発信するには、僕の感覚では脳パワーの70%くらいは最低限必要です。ですのでしっかりと質の高い眠りを取るようにしています。

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参照
"Can healthy, young adults uncover personal details of unknown target individuals in their dreams?”
posted by ヤス at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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