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2014年08月11日

病的虚言者について

私達の日常生活において、本当の事をちょっと曲げて言う事はよくあります。そうする事で、相手を傷つけなくしたり、ストレスを避ける事ができます。社会生活の中で、そういった気を遣った嘘はやむを得ないと言えます。

しかし、嘘をつきたいが為に嘘をつく人や、簡単にばれる嘘をつく人、また、自身の人生の詳細について嘘をつく人もたまにいます。そういった人の事を病的虚言者(Pathological Liar)と言います。
病的虚言者は、その嘘によって何のメリットがない場合でも、嘘をついてしまいます。この為、心理的に何が彼らにそうさせるのか研究は難しくなっています。彼らはその嘘が自分にネガティブに働いても嘘をついたり、簡単にその嘘が暴かれる場合でも嘘をついたり、特に他人を騙そうという意欲もないのに、騙すような嘘をつきます。

例えば、ある病的虚言者は毎晩、悪夢を見ると嘘をつきます。だからといって聞いてくれている人に何かをしてもらおうという訳でもありません。可能性としては、それによって他人が持つこの人の印象を変化させたり、ただ嘘をつく事で何らかの心のニーズを満たしている事が挙げられます。しかし、他の病的虚言者は何の明確な目的も無しに嘘をつきます。

現段階で何を「病的虚言者」とするかという意見はまだ統一されていませんが、核心的な部分では一般的な同意があります。精神医学者や心理学者が考えるに、病的虚言者は幾度も長期間に渡って、自分に明確なメリットが無いにも関わらず嘘をつき続ける症状のある人だ、という事。

ある病的虚言者は、自分がついた嘘によって法を犯す結果も招いてしまいます。また他の病的虚言者は非常に巧みに嘘を使い、多くの人が信じてしまうような話をでっち上げます。例えば、ジム・ジョーンズ(Jim Jones)のように、嘘をついてカルト教団を創設し、多くの信者を巻き込んだケースなどがあります。

ドイツの医者、アントン・デルブルック(Anton Delbruck)が、最初に病的虚言者を提唱したと言われています。デルブルックの観察では、彼らの嘘は、一般の人がつくような嘘とは異なり、目的が無かったそうです。

病的虚言者は以下のようなグループによく見られると言われています。

メンタルヘルス:

人格障害を持つ人…ナルシスティック、境界線、演技性、社会病質等の人格障害
現実知覚に影響する心の病気…精神分裂症、双極性障害
行動面での障害…反抗的行為障害、ADHD、行動障害



法律制度:

少年犯罪者、危機にある若者、成人犯罪者



政治:

裁判官:カリフォルニア最高裁のパトリック・コーウェンバーグは、職務の中で度々嘘をつきました。最終的にはクビになりました。彼は自分はカリフォルニア工科大学の卒業生だったり、戦争で負傷した経験を持つと言ったり、1960年代にCIA捜査員としてラオスにいた等の嘘をつきました。こういった事は簡単に反証され得るものでしたが、彼はそれでも周りにそう言い続けました。

彼の嘘が周りにばれ出した時、その嘘が非常にバカげたものである事に多くの人が驚きました。全ての供述が真実と反する事が分かりました。もちろんコーンウェンバーグの弁護士は、コーンウェルバーグは精神病を煩っているので、クビになはらないと主張しましたが、裁判官は彼に騙された人達の苦労を見逃しませんでした。



こういった事から分かるように、病的虚言者は私達の生活や、仕事、メディアにおいて、幾度も長期的に嘘をつき続ける人です。私達にとって難しいのは、その人を信じるべきかどうかを決断したり、その人に嘘をつく能力があるかどうかを判断したり、またその理由を理解する事です。

嘘の判断については近年研究がされてきている部分ではありますが、もっと研究が進められる部分でもあります。



について興味がある人は以下がオススメです。
ずる―嘘とごまかしの行動経済学
顔は口ほどに嘘をつく
表情分析入門―表情に隠された意味をさぐる

参照
http://blogs.psychcentral.com/caregivers/2014/07/pathological-lying-can-you-spot-a-liar/
posted by ヤス at 05:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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