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2014年08月18日

練習インターバルがパフォーマンスに影響する

イギリス、シェフィールド大学のトム・スタフォード博士(Tom Stafford)が、高速知覚、決断、反応時間をテストするオンラインゲーム、アクソン(Axon)を使い、85万人の参加者に対して、いかに学習を最適化するかという調査をしました。


アクソンでは、神経細胞を動かして、他のネットワークと繋げ、目的地までネットワークを広げて行きます。つまり、参加者の知覚力、決断力、瞬時の反応といった力が要されます。こういったデータを集めて、分析をしました。

すると同じ練習時間にも関わらず、より大きなパフォーマンス向上を見せた人たちがいました。理由としては、彼らは練習と練習の間に、より長い時間を取った事や、初期段階でこのゲームの仕組みを理解した事が挙げられます。

スタフォードらいわく「今回の実験では、初めて練習履歴とパフォーマンスの関連性を調べる事ができた。私達は練習のインターバルと、その後のパフォーマンスの間に関連性がある事を示す事ができた。そして、最初のパフォーマンスに幅がある程、その後、高いパフォーマンスを出す事も示す事が出来た」と述べています。

学習能力は、老若男女、誰にとっても非常に大事な能力です。今回の実験結果から、いかに効率的に物事を習得するか(練習のインターバルであるとか、初期段階では仕組みを理解する事など)ヒントを得られそうです。

また完璧主義について注意しています。「もし完璧にしようとして、失敗しなければ、ゲームの様々な要素を冒険して学ぶ事ができない。ちょっと冒険をする事は、長期的に見て、より良いパフォーマンスにつながります。」

理想的な練習インターバルについては、そのスキルをどれだけ長く記憶したいかに依るとスタフォードは言います。1年間覚えておきたい能力であれば、練習インターバルは、1週間覚えたいものよりも、長くなります。

今回の研究ではオンラインゲームによって、様々なデータを集める事ができました。スタフォードはこういったデータを使って、今後ゲーム会社と共同で、最適な学習について研究を進めるそうです。

この実験の後、2014年4月に北京師範大学のレンライ・ジョウ博士(Renlai Zhou)らが関連実験をし、「認知能力のトレーニングにおいては、結果はバラバラである」と報告しました。

ジョウらの実験では、小学校5年生を115人集めて、4つのグループに分けます。各グループ、記憶に関するトレーニングを受け、その練習インターバルを2、5、10、20日と異なるようにします。

全てのグループがトレーニングに関する課題において大きく改善を見せたのですが、20日のインターバルを取ったグループが、流動性知能に関する課題で最高のスコアを出しました。流動性知能とは、既存の知能に関わらず、論理的に考えたり、新たな問題を解決する能力です。

同種の実験では、年齢別に調査をしたり、障害を持つ参加者で調査をした結果、同じような結果が出たそうです。また、発作等で認知機能にダメージを負った参加者の記憶回復にも有効だと出たそうです。

練習インターバルは、今後、脳機能の開発において更に研究されていきそうです。




脳や学習に興味がある方は、以下の本がオススメです。
脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
海馬―脳は疲れない (新潮文庫)


参照
http://psychcentral.com/news/2014/06/24/best-learning-approach-uncovered/71623.html
posted by ヤス at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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