2014年12月02日

帰属心はポジティブ感情、社交性、お金の使い方に影響

イギリス、マーク・ジョーンズらの実験で、2010年のW杯において、イギリスとスペインのサッカーファンの感情変化と社交性、お金の使い方の関係性を調べました。59人のイギリスファン(男47、女12人)と32人のスペインファン(男19、女13人)を集め、W杯の期間前、期間中、そして、期間後の彼らの様子を調べ、比較しました。

結果はどちらのチームのファンも、自分が応援するチームの試合後、大きな感情の変化を見せました。スペインのファンはチームが勝った事で、ポジティブな感情が生まれ、その後4日間も継続して見られました。それとは反対に、早い段階で敗退したイギリスのファンはネガティブな感情を直後は感じるものの、長く引きずりませんでした。

またこれらと並行して、言葉の使い方にも注目しました。チームと自分が同一視されるような代名詞(「我ら」等)の使用量は、感情の変化と特に相関関係を持ちませんでした。W杯の後、スペインのファンはイギリスのファンと比べて、より長い時間を社交に使い、普段よりも多くお金を使いました。

これらのデータが示すには、グループに属しているという事が感情に影響し、そのグループが成功する事でもたらされるポジティブの感情は、失敗する事でもたらされるネガティブな感情よりも長く続くという事を示しています。


参照
http://works.bepress.com/marc_jones/11/
posted by ヤス at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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