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2014年12月23日

38万人が患う慢性疲労症候群. CBT, 運動, 温泉, 薬が有効か

日本では38万人が、イギリスでは25万人が患っているという慢性疲労症候群(CFS)。これはどういった症候群なのでしょうか。見ていきましょう。


慢性疲労症候群は、日常生活に影響を与え、睡眠や休暇では取れないような「長期的な疲労」をもたらす症状の事です。英語ではCFS(Chronic Fatigue Syndrome)やME(Myalgic Encephalomyelitis)と呼ばれています。”Myalgic”とは「筋肉の痛みに関する」と意味し、”Encephalomyelitis”とは、「脳や脊椎の炎症」を意味します。イギリスでは”CFS”という言い方、”ME”という言い方、共によく使われています。違いがあるとすると、”ME”という時は脳機能に明らかな影響がある時だと言えます。

現在、イギリスでは25万人のCFS患者がいます。全体人口では女性の方が多いのですが、どの人口グループにも見られる症状です。たいていの場合、20代〜40代中盤にかけて症状が出ると言われています。子供にも見られ、13〜15歳がよく見られるケースだそうです。


CFSの多くのケースは弱〜中程度ですが、4人に1人の確率で強度のCFSが報告されています。以下が各レベルの基準です。

弱:自分自身の世話をする事はできるが、数日、仕事を休まないといけない。
中:動ける範囲が狭まり、種々の症状が見られる。睡眠障害や、午後に眠気を感じたり。
強:歯を磨くなどの最低限の事はできるが、動く範囲が大きく狭まる。集中する事が難しい。


なぜCFSは発展するのか、まだ明らかな原因は分かっていないですが、こうかもしれないという理屈としては;
・ウイルス感染
・免疫システムの問題
・ホルモンの非バランス
・ストレスや感情トラウマといった精神的問題 など


こういった症状は同じ家族内でよりよく見られるため、遺伝的要素もあるのではないかと一部の研究者の間では考えられています。

こういった事はさらなる研究によって確証される必要があります。




CFSの診断はイギリスの英国国立医療技術評価機構(通称NICE)の定めたガイドラインに則って行われます。このガイドラインでは、患者の疲労度合いがCFSに該当するか、また、それ以外の症状(睡眠障害、思考難、集中難)もCFSに該当するか判断をし、決めていきます。

現代の医学ではCFSの完全なる治療法は無いものの、症状を和らげる方法はいくつか提唱されています。それぞれの患者に対して治療法は異なるので、それは医者と相談して決める必要があります。主な治療法として効果があるとされているものは:

・認知行動療法(CBT)
・段階的運動プログラム
・温泉治療
・痛み、吐き気、睡眠障害に対する薬




多くの場合で、こういった治療法がCFSの症状を弱めるのに役立っていますが、必ず完治する訳ではありません。症状が良くなったり、悪くなったりする時期が来るというのもよくある事だそうです。

参照
http://www.nhs.uk/conditions/Chronic-fatigue-syndrome/Pages/Introduction.aspx
posted by ヤス at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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