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2014年12月31日

言語が私達の考え・行動に影響する

経済学者、キース・チェンが言葉が考え方に影響するという事でTEDでスピーチをしました。例えば中国語で「こちらが僕の叔父さんです」と言う時、その叔父さんが血の繋がった叔父さんか、義理の叔父さんか、父方の叔父さんか、歳が上か下かを言語の構成上、明確にしないといけないそうです。


こういった事から、チェンは言葉と考え方、行動に関係性がないか考え始めました。特に、言語が経済的な判断に影響するかどうか彼は研究を始めたのです。具体的にはその人が使う言葉が将来のためにお金を貯めておく能力と関係があるかを調べました。結果は、強い関係性があると出ました

英語のような言語は、過去、現在、未来と時制を区別しますが、中国語のような言語は区別しません。大量のデータ分析をした結果、この言語的な違いから大きな経済的違いが生まれている事を発見しました。

時制を区別しない言語を話す人達は、時制区別言語を話す人達と比べて30%も多く、将来の為にお金を貯めていると答えました。これはそのペースを維持すると定年までに25%もの貯金額の差となります。


チェンの解釈では「将来を区別して話していると、将来がより遠くに感じられる。それが今お金を貯めるモチベーションをなくしてしまう。」と述べています。

このように言語と心・行動の関係性を示す研究は他にも沢山あります。

ポープラーワンズ(Pormpuraawans)の地理感覚
スタンフォード大学、レラ・ボロディツキーの研究によると、オーストラリア先住民のコミュニティ、ポープラーワンズでは、方向を表す時に「右」「左」といった言葉を使わずに、「北東」「南西」といった言葉を使います。

ボロディツキーによると、約3分の1の地球上の言語が、英語のような相対的な言葉ではなく、この先住民のような絶対的な言葉を使うそうです。この為、先住民は自分がいる場所の地理感覚が鋭く、見知らぬ所に行っても自分がどうそこに来たか正確に知る事ができる。また、数枚の写真を時系列で並べるというテストにおいて、彼らは必ず東から西に写真を並べたそうです(ブログ内参照記事)。


英語スピーカーと叱責
ボロディツキーの他の実験では、英語とスペイン語・日本語の比較がなされました。同じ出来事でも英語では「Aちゃんが花瓶を壊した」と表現し、スペイン語や日本語では「花瓶が壊れた」と表現します。この実験で、英語スピーカーは、スペイン語・日本語スピーカーと比べて、現象の当事者をより良く覚えているという結果が出ました。それと同時に英語スピーカーは犯罪者を更生させる事よりも、罰する事に焦点を当てる傾向があるとも報告されています(ブログ内参照記事)。


ズニ語とロシア語スピーカーの色の認識
1954年の実験ではアメリカ先住民が使うズニ語を話す人は、橙色と黄色を区別する言葉がない為、この2つの色を区別するのを難しく感じ、また反対に、ロシア語では薄い青色(goluboy) と濃い青色 (siniy)を区別する事がある為、彼らはよりこの違いを区別できるそうです(ブログ内参照記事)。


フィンランド語とヘブライ語におけるジェンダー
ヘブライ語では言葉に性別をついてある物が沢山あるのに対して、フィンランド語では全くない。この為、1980年代に行われた実験では、ヘブライ語を話す子供は、フィンランド語を話す子供よりも、より早い段階で自分のジェンダーに気づいたそうです。また、英語は言語性別度がヘブライ語とフィンランド語の中間に入り、子供のジェンダー気づきもこの2つの言語の子供の間だったそうです(ブログ内参照記事)。


言語がいかに思考や行動に影響するか。非常に興味深いです。

リサーチやアンケートには国内No. 1アンケートツール、クエスタントがオススメです。僕も使っていますが、大量メール機能もあり非常に実践的です。無料版だけでもかなり使えます。


参照
http://blog.ted.com/2013/02/19/5-examples-of-how-the-languages-we-speak-can-affect-the-way-we-think/
posted by ヤス at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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