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2015年02月20日

ユング、元型とは人、行動、人格のモデルである

スイスの精神科医、カール・ユングは元型とは、人や行動、人格のモデルだと考えました。ユングは心は3つの部分から成ると考えました。エゴ、個人的無意識、そして、集合的無意識です。

ユングによるとエゴとは意識を意味し、個人的無意識は、(抑制された記憶も含む)記憶だとしました。集合的無意識は、心理学的な遺伝として機能する心の部分だと考え、主として私達が共有するすべての知識や経験を含むと考えました。



元型の起源

元型とはどこから来たのでしょうか?ユングが説くには集合的無意識にこういった元型が存在すると言います。元型は先天的で、普遍的であり、遺伝的だとユングは言います。元型は元々備わっており、私達の経験を整理するよう機能します。

ユングは著書『The Structure of the Psyche』の中で「全ての偉大な思考は元型から来ている。特に宗教ではこの事が言えるが、科学、哲学、倫理といった分野でもこのルールは当てはまる。現在の形は、元型の派生物であり、それらが現実に順応した結果の物である。感覚という入り口を通して外界を認知し、そして、外界と同化するだけではなく、現実社会に見える形に翻訳するのが、意識の機能である」と述べています。

ユングは4つの元型を明らかにし、これ以上にも存在するかもしれないと述べています。



自己

自己とは個人の無意識と意識が統合された元型を意味します。自己は、個人化というプロセスの中で作られます。そしてここで人格が形成されます。ユングは自己をよく円、四角、また、曼荼羅といった形で表しました。


シャドウ

シャドウとは性と生存本能から成る元型です。シャドウは無意識の一部として存在し、抑制された思考、弱さ、欲望、本能、欠点から構成されます。この元型は、心の闇、狂気、カオス、未知というように表現されます。ユングは、こういった潜在的な性質は、多くの人がそれを否定し、他人に投影するものの、人間誰にでも存在すると述べています。

ユングはシャドウは夢や幻想等といった所で、蛇や怪物、悪魔、龍等といった形で現れ得ると言いました。


アニマ・アニムス

アニマとは男性の心にある女性像の事で、アニムスとは女性の心にある男性像の事です。これらは私達が他人に見せるイメージではなく、「本当の自己」を示し、集合的無意識とコミュニケーションを取る主要源となっています。

アニマとアニムスの混合の事をシズィジ(神の結合)と言います。シズィジは完結、統一、全体を意味します。


ペルソナ

ペルソナとは私達が世間にどう自分を見せるかという事です。「ペルソナ」という言葉はラテン語から来ていて、「マスク」を意味します。ペルソナは社会において異なるグループや状況において、私達がかぶる心のマスクの事を言います。ペルソナはエゴにマイナスなイメージがつくのを防いでくれます。ユングはペルソナは夢に色々な形をして現れると言います。


その他の元型

ユングはこれ以外にも元型を提唱しました。

父親:権威者、厳格、強力
母親:養育、癒し
子供:無罪の追求、再誕生、救済
老いた賢者:誘導、知識、知恵
英雄:チャンピオン、保護者、救出者
乙女:無罪、欲求、純粋
ぺてん師:嘘つき、詐欺師、問題児





参照
Jung, C.G. (1951). "Phenomenology of the Self." The Portable Jung, 147.
Jung, C.G. (1964). Man and His Symbols. New York; Doubleday and Company, Inc.
http://psychology.about.com/od/personalitydevelopment/tp/archetypes.htm
posted by ヤス at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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