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2016年03月11日

ポジティブ心理学に関する重要人物

第二次世界大戦の後、心理学の焦点は病気を治すことに当てられてきましたが、アブラハム・マズローやカール・ロジャース、そして、エリック・フロムといった人間主義の心理学者はそれには不満でした。彼らはもっと人間のポジティブな面に焦点を当てた心理学を確立できないか考えていました。


1998年にマーティン・セリグマンがアメリカ心理学会の会長となり、ポジティブ心理学がテーマとして挙げられました。セリグマンは「近代ポジティブ心理学」の父として知られています。

しかし「ポジティブ心理学」という視点で見れば、セリグマン以前にも同じような観点を持った心理学者がいたことがわかります。

ウィリアム・ジェームズ

ジェームズは哲学者、そして、医者、心理学者で、アメリカで最初に心理学のコースを教えた人です。人間の最高の機能を学ぶには、その個人が主観的に何を経験しているか、つまり、「主観的経験」を学ぶことが必要だと説きました。また彼は、客観的で観察できるものは何かという点に興味を持っていたため、実証主義と音韻論的な手段を混ぜ合わせることの重要性を説きました。これは「根本的な経験主義」と呼ばれます。彼は人間の主観に興味があり、「客観性とは強度の主観性に基づく」と説いた為、彼をポジティブ心理学の第一人者だと言う人も多いです。



人間性心理学

人間主義の動きとは、心理学に全体的な次元を追加しようとするものです。言い換えると、人間全体を学ぶということ。人間性心理学者は、私たちの行動は、私たちを囲む環境の知覚と、その意味づけから決定され、私たちは単なる環境や生物化学の産物ではないと考えます。また、私たちは人間的潜在能力を満たすために内的に動機づけられていると考えます。

人間性心理学者はポジティブな面での研究が欠けていることを問題視し、何が人間を成長させようとするのかに興味があります。人間性心理学者はポジティブ心理学の実践者や研究者と視点が似ているのですが、方法論や人間理解についてより科学的な認識論をとることが違いです。



アブラハム・マズロー

「ポジティブ心理学」という言葉はマズローが、1954年の著書、「動機と人格 (Motivation and Personality)」という本の中で初めに使いました。彼は従来の心理学が、主に病気ばかりに注目し、それでは人間の潜在能力を理解するには不十分だと述べました。従来の心理学によって人間の心のネガティブな側面は明確になってきたが、美徳や夢についてはまだ不明確だと言いました。

後のセリグマン等のポジティブ心理学者は、人間性心理学者と自らを区別しました。理由は科学的なデータの欠如です。しかし重要なことは、両者ともそれまでのネガティブな側面だけに集中した心理学に不満で、よりポジティブなものを研究したいと考えていた点です。



マーティン・セリグマン

セリグマンは学習性無力感によって有名になり、また、ポジティブ心理学の父としても知られています。彼の唱えた学習性無力感や悲観的態度は、楽観主義についての興味を集めました。彼はクリストファー・ピーターソンとともにDSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)にポジティブな面を追加しました:知恵/知識、勇気、超越体験、正義、人間性、節度。

彼は1998年にアメリカ心理学会の会長となりポジティブ心理学をテーマに挙げました。そして、心理学について、それは単に病気に関することだけではなく、幸せや充実感といったことに目を向けるといった新たなページを開きました。


ミハイ・チクセントミハイ

チクセントミハイは1934年にハンガリーに生まれ、当時の多くの心理学者のように第二次世界大戦に大きな影響を受けました。彼は幼い頃に家族や友達と別れさせられ、イタリアの拘置所で過ごしました。そこでフローや最高の経験といったことを思いつきます。

彼はまた絵を描くのが好きで、何かを創造するという行為が非常に大事であり、この時に体験するフロー経験について研究をしていきます。フローとは、人が何かの行動に完全に没頭していて、強度の集中力とクリエイティブな関わりを持つことを言います。彼は人がいかにフローを体験できるのか、その研究に力を注ぎます。

彼は幸せ度を測るために有名な「サンプリング・ボディ経験」という実験をします。ティーネイジャーが集められ、彼らは1日のうちにランダムになる発信音を聞いたら、その時の思考や気分を記入していきます。ティーネイジャーの焦点がクリエイティビティを要する難しい課題に当たっている時、彼らはポジティブな気分を感じていました。こういった実験が注目を集め、チクセントミハイはポジティブ心理学の創造者の1人だと考えられています。



クリストファー・ピーターソン

ピーターソンはミシガン大学の教授であり、臨床心理学の学部長でもありました。セリグマンとともにDSMにポジティブな側面を追加し、その他、楽観主義、希望、性格、十全さといった研究でも注目を集めました。


その他、重要人物

キャロル・ドウィック…成長の概念と固定された概念を比較した実験で有名。

エド・ディーナー…幸せ博士とも知られるディーナーは「主観的な十全」といって、幸せを科学的に測る方法でも知られています。幸せについて、遺伝的要素や文化的な事柄など幅広く調べ、彼の出版物はおよそ10万回も引用されました。

アルバート・バンデュラ…バンデュラの自己効力理論は社会・認知論から来ています。人が特定の目的に到達する力や、それができるという信念についてのものです。この理論はよくポジティブ心理学で使われています。


ドナルド・クリフトン…クリフトンは強みベースの心理学を開発しました。彼は成功している人たちを調べ、彼らが何をして高いパフォーマンスを生むのかを調べました。彼の研究は、人が最適なキャリアを選び潜在能力を開発することに役立ちました。その影響もあり彼は「ポジティブ心理学の祖父」と呼ばれています。



参照
https://positivepsychologyprogram.com/founding-fathers/
posted by ヤス at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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