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2016年03月20日

親切な行為は伝染する・ポジティブ心理学の調査

近年、心理学会の中では「ポジティブ心理学」が注目を集めています。従来の伝統的な心理学では、ネガティブな症状に焦点を当てて、それをいかにゼロにするかを考えますが、ポジティブ心理学では、ゼロ、または、プラスの状態をいかにもっとプラスにするかを考えていきます。


そこで、ここではポジティブ心理学に関する興味深い研究結果をご紹介します。

1.ネガティブ思考はポジティブ思考よりも強力

バーバラ・フレンドリクソンの2009年の実験では、ラソーダ率という指標を使って1つのネガティブ思考に対して、いくつのポジティブ思考が必要なのかが調べられました。結果、1つのネガティブ思考に打ち勝つには、3つのポジティブ思考が必要だと報告されました。

これは善玉と悪玉コレステロールと同じように考えることができます。この2つの割合が心血管の健康状態を決定します。善玉コレステロールが多いほど、心血管の状態が良いと考えられます。同じようにポジティブ思考が多いほど、心の状態は良いと考えることができます。

フレンドリクソンの指標はこちらからアクセスできます。




2.私たちの幸せ度の40%は変化可能

幸せ度に関する世界的な研究者、ソニア・リュボマスキーは、私たちの幸せ度の40%を、私たちは変えることができ、10%は生活環境によって決定され、そして、50%は固定されたものだと述べています。彼女は4つの項目からなる「主観的幸せ度尺度(Subjective Happiness Scale, SHS)」という尺度を作りました。これをするとどういった活動が幸せ度をより向上させるかを示唆してくれます。SHSはこちら



3.将来の幸せ度を予測することは不可能

ハーバード大学の心理学者で、『明日の幸せを科学する(Stumbling on happiness)』の著者、ダニエル・ギルバートは、幸せを定義したり、予測することの問題を述べています。そして、「次々と先のことを考えること(nexting)」の問題点を指摘しています。究極のところ、未来のことはわからないので、私たちは今を見つめて、そこから未来を予測します。だから、未来の自分が何について幸せなのかを考えると、正しい推測は非常に難しい。実際、私たちは、今をベースに未来の幸せ度を予測するので、そういった予測が上手ではありません。



4.一人が親切な行為をすると、周りの人もそのような行為をする傾向がある

研究者、フォウラーとクリスタキスによると、親切さは伝染するそうです。他人が親切な行為をするのを見ると、それを見た人も親切な行為をする可能性が増える。この様子を映像化したのがこちらです。





5.社会的知能、情熱、ユーモアが良い指導者に求められる3大資質

ある研究で、優秀な生徒を対象に、彼らがどういった資質のある先生から学んだかを調べると、社会的知能、情熱、ユーモアが挙がったそうです。


6.2011年、最も幸せだと評価された国はデンマーク

この理由は現在も調査中ですが、デンマークに顕著なのは、コミュニティー・地域社会を主とした生活様式であり、これが人とのより強いつながりを生む。また経済的な格差の小ささも影響していると考えられています。

このランキングでは
1位 デンマーク
2位 カナダ
3位 ノルウェー
4位 オーストラリア
5位 オランダ

となっています。

ちなみに最も最新、2015年の日本のデータはこちら。総合的に見ると生活満足度はOECDの国々の中で平均以下だそうです。



幸せや自己実現、充実感といったトピックは、今後も注目していきたいものです。


参照
http://psychcentral.com/blog/archives/2012/05/05/what-do-you-know-about-being-happy-the-positive-psychology-quiz/?all=1
posted by ヤス at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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