2016年05月14日

脳の構造を手で覚える。UCLAダニエル・シーゲル教授

カリフォルニア大学ロサンゼルス校のダニエル・シーゲル教授は脳を理解するのに手を使って簡単な説明方法を提唱しています。

左右どちらかの手を目の前に縦に持ってきます。そして、親指を中に入れて拳を作る。これが脳だと言います。この状態で手首が脊髄(spinal cord)にあたります。手のひらが脳幹(brain stem)にあたります。親指が大脳辺縁系(limbic system)です。


この脳幹と大脳辺縁系が感情制御であったり、闘争・逃走反応を生み出します。

これを覆っている4本の指が大脳皮質(cortex)です。大脳皮質は外界の情報を受け入れたり、考えたり、理由付けをしたりします。

そして爪の辺りの部分が前頭葉(frontal lobe)で、大脳皮質下にある脳幹と大脳辺縁系を調整します。この調整が非常に大切です。日常生活において、ある出来事や他人が、私たちの感情を悪く刺激することがあります。そういう時にこの調整がないと、感情的に怒ってしまうことになります。この時、私たちは柔軟性をなくし、道徳的な判断も鈍り、周りの人に驚異的な行動をとります。


英語では感情的に怒ってしまうことを”flip one’s lid”と言います。つまりフタが飛んでしまう。この手のモデルでいうと4本の指が大脳皮質下を包まずに、直立した状態になります。

こういったことを簡単な手のモデルで理解することで、生活において感情的になってしまいそうな時に、そのことを認識でき、必要であれば、ちょっと一息ついたり、深呼吸をしたり、ちょっと、別の場所へ行ったり、散歩をしたりして、ネガティブなサイクルを止めることができます。

その訓練として、マインドフルネスであるとか、自分のパターンに気づくエクササイズが有効です。


参照
posted by ヤス at 04:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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