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2016年05月14日

医療従事者のバーンアウトにマインドフルネス

近年の研究によると3分の2の医者が、精神的、肉体的な疲労によるバーンアウトを経験すると言います。バーンアウトした医療従事者は、特に薬物乱用、虚偽、自殺といった危険性にさらされます。そして他人への共感を失い、職を去ることもよくあります。


この分野への研究はあまり進められてきませんでしたが、新たな調査でマインドフルネス、つまり、その瞬間に意識を向けることがこの解決策になることがわかりました。小規模な実験ですが、マインドフルネスの研修を受けることで医者はより集中力を高め、共感力が増え、気持ちの疲労が減ると報告されています。

ではその効果は患者にどう現れるのか?そして、忙しい医者がどうやって数ヶ月続くマインドフルネス研修を取ることができたのか?


1つの研究では最初に、45人の医者、看護師、アシスタント(医療従事者)に対して、マインドフルネスに関する質問をしました(質問例「私は移動するのに早歩きをして、周りにあまり注意を向けない」など)。それと同時に合計400人の患者とのやり取りの記録、患者に彼らとのコミュニケーションがどうかというインタビューも実施しました。

患者とのやり取りを見てみると、患者はよりオープンに話せて、満足度も高く、医療従事者のマインドフルネス度も高かったそうです。また医療従事者のマインドフルネス度が高いほど、患者との会話も陽気で、会話への集中力も高く、患者との関係性を強めようという度合い、患者の気持ちを察そうという度合いも高かったそうです。

逆にマインドフルネス度が低い医療事業者は、共感する機会を見逃し、患者の話を聞いていない傾向が高いとでました。

最も大事なのは、マインドフルな医者は高い効率性を維持したということ。患者との関係性も強めながら、医学的にも高い成果をあげました。

多くの医者がマインドフルになれないのは、彼らが患者に興味がないからだというわけではなく、マインドフルネスの研修を受ける時間がないからです。マインドフルの研修は週に1日、8週間を要します。

第二の実験では、短いマインドフルネス研修(土日のセッション1回と、2回の夜に行われるフォローアップセッション)に参加した30人について調べました。このような短縮版の研修であっても、バーンアウト、不安、うつ、ストレスのレベルが顕著に下がりました。さらにこの1年後に同じことを調べると、追加的なマインドフルネス研修を受けていないにもかかわらず、その効果は維持されていました。

メイン研究者のルーク・フォトニー博士は医療事業者用に短縮されたこのマインドフルネス研修で高い効果をあげました。中には「2足1呼吸」といったスキルを紹介しました。これは手術室に入る前にドアの前に立って、呼吸と両足が地面についている感覚に集中をして、現在に集中力を持ってくるものです。また独自のウェブサイトを作成し、短いビデオやオーディオでスキルを紹介しています。

もちろんもっと大きなサンプル数で実験することが必要ですが、マインドフルネスの医療事業者に対する効果が、事業者自身、またその患者に取っても、期待出来る研究です。




参照
http://well.blogs.nytimes.com/2013/09/26/easing-doctor-burnout-with-mindfulness/?_r=3
posted by ヤス at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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