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2016年06月10日

人間脳は社会的なシグナルに反応するに最も進んだ脳

思いやり中心療法について学んでいます。参照の映像についてキーポイントを書いていきます。

ポジティブな感情の機能を理解するのは、セラピーにおいて非常に大事なことです。なぜなら、ポジティブな感情には心を回復させる能力があるからです。そこで(思いやり中心療法の多くのエクササイズは体感覚を大事にするので)次の状況をイメージして体の感覚を感じてみてください。

もしあなたが1億円の宝くじを当てたらどんな体感覚を感じるでしょうか?

交感神経が活性化され、軽度の軽躁状態を感じるでしょう。思考が走り回り、例えば、論文を書こうにも集中できないでしょう。数日間寝られないでしょう。そして元に戻すのは非常に難しいでしょう。つまり、悪いことだけではなく、良いことも脳に長期的な変化を与えます。


快感は3つの感情システムでは、駆り立てシステムで処理されます。体感覚では、活性化、心臓の鼓動が速まり、行動せよというプレッシャーが高まり、睡眠妨害をします。思考や焦点は、狭くなり、詮索的になります。つまり、この種の良いことが起きて快感を味わっても、私たちの焦点は狭くなります。

赤ちゃんの例を思い出すと、赤ちゃんは親からの愛情で快感を味わいます。それがその人間関係として構築されていきます。つまり、ほとんどのポジティブな感情は人間関係の中で味われるということです。極端な例を言うと、1億円を当たったと同時に、あなたをロボットの世界に送るとします。生活の必要なことはすべてロボットが対応してくれます。しかし誰も人間には会うことはできません。どうでしょう?誰もこの1億円を選ばないと思います。つまり、物質主義が進んでも、快感をもたらす人間関係を人間は選びたいと思うのです。人生の初期段階でそのような肯定的な人間関係を親と構築することがいかに大事かがわかります。


ペリーのルーマニアでの実験では、この快感を受けた子供の脳は、そうでない子供の脳と比べると3歳の時点で、脳の発達に大きな違いがありました(Perry, B. (2002). Childhood Experience and the Expression of Genetic Potential)。

人間の脳は、社会的なシグナルに反応するのに最も進んだ脳なのです。

ここでまた話を満足システムに戻しましょう。満足とは安全を感じることから生まれます。動物は丈夫な愛着を感じることで心の安全を感じます。愛着から安らぎを感じるのです。生物学の調査では、特定のカメは、卵を産んだ後にすぐその場を去らなければなりません。この種のカメは丈夫な愛着がないために、1〜2%しか大人まで成長して繁殖しないと言います。

赤ちゃんが愛着によって、安全を感じることができると、そこには脅威だとか、駆り立てといったものがありません。この状態にある時に放たれる神経物質の一つがオキシトシンです。オキシトシンには面白い機能があり、これによって母親は子供を守りに入るため、感情的には怒りの感情を引き起こすそうです。

赤ちゃんが安全を求めるのは、大人もすることです。何かイライラすることがあれば、誰かに電話をして話をするでしょう。そして、その人がちゃんと話を聞いてくれて、共感してくれることで、気持ちが落ち着きます。私たちの脳にとって社会性がどれだけ重要かがわかります。

哺乳類にとってケアをする心は非常に大事です。ケアとは近さを求めて、保護や食物を得ることもそうですが、安らげること、安全を感じられることが肝です。協力的な関係性も安全を感じさせてくれます。


例えば、戦争の中にいる兵士は恐ろしいことをしないといけません。しかし、彼らはそれをします。なぜか?同じような恐怖をシェアする仲間がいるからです。シェアをするだけで怖いこともできてしまいます。しかし、うつ病やパニック障害をもった兵士は、自分は一人だと感じてしまい、何もできなくなってしまいます。

従って孤独感は、私たちの心にとって非常に大きな障害となります。

子供がこけて痛い思いをした。親は自然にそこに行って、子供に触れ、なだめます。これが最も効果的なのです。生物的にそのようにできています。しかし、子供の頃に一人にされた強烈な経験がある子供はそういった心の回復ができません。恐怖とともに、誰も自分のために来てくれないのだ、といった思いが統合されます。誰かがなだめてくれる、安心を感じさせてくれるというのが私たちにとって非常に大事なのです。

満足システムにいる時、体には落ち着きや遅いペースを感じています。なぜならこの時、私たちは副交感神経を使っているからです。そして、焦点は広がります。行動も平静で、社交的になります。

参照
https://www.youtube.com/watch?v=qnHuECDlSvE
posted by ヤス at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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