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2016年11月29日

チンパンジー、母親に教わった方法をずっと続ける

ハーバードの知人が新たな研究を発表したので、紹介したいと思います。


母親から物事を学ぶのは、どうも人間だけではないようです。ハーバード大学の生物人類学者は、チンパンジーは身繕いのスタイルを母親から学ぶことを発見しました。一度、学ぶと母親が死んだ後もずっとそのスタイルで身繕いをするそうです。

「高腕式身繕い」といって片腕を上げて、もう片方の腕や手を組みながら、身繕いをするスタイルを覚えたチンパンジーは、身繕いをする時はそのスタイルでずっと身繕いをしていたそうです。1回の身繕いは大体45秒間、これを1日に大体10回ほどします。

身繕いはどのチンパンジーもしますが、高腕式はそうではありません。アフリカでこのスタイルをするチンパンジーのグループは8つ見つかりました。しかし他の3つのグループでは見られませんでした。なぜ8つのグループは高腕式をするのか、そのメリットは何かは明らかにされていません。

そこで研究者は高腕式の時に、空いた手で腕を組む方法に目を向けました。メスが新たなグループに入ったら、彼女はそのグループのチンパンジーがしている方法を見て、その通りにして、その方法をずっと続けるのだろうか?

この過去に稀に見ない詳細な調査をすると、過去の仮説が間違っていたことがわかりました。かつて身繕いの際の空いた手の組み方は周りに何かのサインを送っているのではと考えられていました。その他には、組んでいる相手に対して何かメッセージを送っているのではとも考えられていました。

しかし、今回わかったのは、空いている手の動きは、友情を表すものでもなく、年や性別と関係する訳でもなく、そのグループにどれだけの時間属しているのかとも関係がなかったそうです。そして、研究者たちが唯一見つけられた関係性は、母親の教えた方法でした。

つまり人間のように、チンパンジーも母親から多くの行動を学んでいたのです。どの食物を食べるのか、どの道具を使うのか。そして、どのように高腕式身繕いをするのか。チンパンジーは12歳くらいになるまでは、母親とだけ身繕いをします。また母親の死後もチンパンジーはその方法で身繕いをし続けます。

母親の影響以外に関連性はないかと調べられていますが、今の所、これ以外には強い関係性は見当たらないそうです。

研究者たちは、次は、腕を組むタイプのチンパンジーと手を組むタイプのチンパンジーが、相手になったら、どのようにどちらにするかを決めるのか、見ようとしているそうです。


参照
https://www.sciencedaily.com/releases/2016/11/161121174920.htm
posted by ヤス at 07:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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