【心の理屈メルマガ】登録はこちらから!

2017年03月06日

エンゲイジメント計測の意味を把握する

超長時間労働者のエンゲイジメントは低いの続き。

企業2においては、週の労働時間とエンゲイジメントに相関関係はありませんでした。そこで研究者はデータをさらに細かく見ていきました。3000人規模のデータを週労働時間が長い半分と短い半分に分けました。そして同じように、エンゲイジメント値も上半分と下半分で分けました。こうすることで全ての労働者を4つの部類に入れることができます。


長時間労働で高いエンゲイジメント:企業にとって理想的。

長時間労働で低いエンゲイジメント:この部類の人は会社を去る可能性が高い。過労状態であり、企業にとって失うと非常に痛い存在。

短時間労働で高いエンゲイジメント:これらの労働者は、低い期待に応えることができ、高い満足をし得る存在。

短時間労働で低いエンゲイジメント:この部類も去る可能性が高い。しかし短時間労働ということで、失っても企業にとって痛くない可能性もあり。

研究者は高いエンゲイジメントで短時間労働の人が多いことに驚きました。25%がこの部類に入りました。そして、22%が長時間労働で低いエンゲイジメントの部類。他、データを集約すると、多くの労働者は短時間労働を好んでいて、長時間労働の人は少数であり、彼らは低いエンゲイジメントのため、会社を去る可能性が高いことを示しました。

これは管理職には特に大事な情報となりました。もっとエンゲイジメントと生産性を高めるような文化を作る必要があります。どちらか一方だけに焦点を当てた動きでは、ネガティブな結果をもたらし得ます。この企業は現在、仕事量のバランス化を図れば、両方の数値が改善するのではと思い、取り組んでいます。


多くの人が高いエンゲイジメントは良いと言いますが、企業はエンゲイジメント値が実際に何を意味するのかを考える必要があります。この曖昧さのために、エンゲイジメント値だけに頼って企業を見てしまうと大きな絵を見失ってしまうこともあり得ます。

例えば、社員がどれだけ自分の職場が良い職場だと思っているかは、エンゲイジメントというよりも、社員と社風のマッチ度です。会社の雰囲気を心地よく感じていることで高いエンゲイジメント値が出ているかもしれませんが、生産性につながっていないこともあり得ます。また反対に、大きな変化を起こそうと働きまくっている人の生産性は高いかもしれませんが、社風とマッチしているとは限りません。

つまるところ企業はどういった社風にしていきたいか、そして、それを計測する最良の方法を考える必要があります。それができたらマネージャーに、それを各自のチームへ反映するようにコーチングする。そして、より多くの社員がその社風や価値観にエンゲイジして働ける環境を作ると理想的だと言えます。


参照
https://hbr.org/2017/02/being-engaged-at-work-is-not-the-same-as-being-productive
posted by ヤス at 06:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学実験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック