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2017年08月08日

内的モチベーションに外的報酬を与えるとモチベーションが減る。過剰正当化効果

内的な報酬に押されて取る行動を内的モチベーションと言います。つまり、それをする事自体が純粋に充実なので、個人の中からその行動を取ろうと思うような行動です。これは、外的な報酬を得ようとしたり、罰を避けようとして取る行動、外的モチベーションとは反対のものです。

クーンとミテレアによると、内的モチベーションとは、外的な目的や報酬がなくても起こる行動であり、その行動を単純に楽しみ、探検したり、学んだり、自分の潜在能力を実現させる機会だと思えるような事だと言います。


例えば、この記事を読むにしても、単純にモチベーションや心理学が好きだから、というのであれば内的モチベーション。しかし、何か会社や授業で発表しないといけないから読んでいるのであれば、外的モチベーションで読んでいることになります。

最近、単純に楽しいからという理由でどんな事をしたでしょうか?

ガーデニング、絵を描く、ゲームをする、読書といった事が挙がるかもしれません。こうした行動はあなたの内部から湧き上がるものです。外的な報酬、例えば、お金や賞賛などとは関係がありません。内的な報酬とは、個人が内的に経験するポジティブな感情でしょう。

だから何らかの意義がある事(ボランティアなど)に従事する事も含まれます。また何か新しい事を習得したり、何かポジティブな事を達成しようとしている時もこれに当たるでしょう。

研究でわかっている事は、既に内的にモチベーションがある行動に対して、外的な報酬を与えると、内的な報酬の度合いは減ると報告されています。この事を「過剰正当化効果(overjustification effect)」と言います。

内的なモチベーションがある時、人はよりクリエイティブになります。労働者の間で外的モチベーション(金銭報酬など)はよく使われます。しかし、実際の労働の質は内的な資質の影響が大きいです。している仕事が面白い、やりがいがあると思ったら、クリエイティビティも高くなります。


従って、内的モチベーションは教育においても大事です。いかに生徒が内的にモチベーションを持って学べるか、学校や教師は考える必要があります。しかし、実際、多くの生徒は外的な目的にかられて教育システムに入ってくるので、それが難しいのも事実です。

マローンとリーパーによると、学習に内的報酬をもたらすには以下が大事な要素だと言います。

チャレンジ:個人的に意義のあるゴールであり、達成可能だが少し難しいと思うようなゴールがあると内的モチベーションが高まる。

好奇心:何かその人の注意を引くものが物理的な環境にある時、または、何か学びたいと思うような刺激がある時、内的モチベーションが高まる。

コントロール:自分の行動、環境、また何を目指すのかをコントロールできる。

協力と競争:他人を助ける満足感があると内的モチベーションが高まる。また、競争で自分が良いパフォーマンスをする時。

認知:自分の達成が周りから認知される時。


職場において、内的なモチベーションで働いてくれる人が多い方が強いのは明らかです。しかし、求人情報が外的なモチベーションを煽るものであれば、効果的な求人は困難です。また、社内教育においても、内的なモチベーションを刺激するようなものを導入すると効果的でしょう。

参照
https://www.verywell.com/what-is-intrinsic-motivation-2795385
posted by ヤス at 02:15| Comment(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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