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2017年10月25日

自己決定理論・いかに内的モチベーションを発揮させるか

内的モチベーションに関して最も引用されている理論として、エドワード・デシとリチャード・ライアンが開発した自己決定理論があります。この理論は、人間には3つの生来的な心理的ニーズがあると説きます。有能さ、所属意識、そして、自主性。これらのニーズを満たすことで内的モチベーションが発展します。


人が有能性を感じ、自主的で、自己決定的であるとき、興味があることへ自由に取り組むことができます。

では、学業に取り組むときは、どういった条件なのでしょうか?

デシとライアンによると、人が学習過程の中で自由に選択することができると感じていて、その課題がチャレンジングで(ちょっと難しく)、でもそのチャレンジのレベルが越えられそうな時、内的にモチベートされた学習が起きると言います。これらの度合いは、個人と環境に影響されると言います。個人と環境において、それぞれ状況が自主性を支援するものであるか、コントロールするものであるか、また、非モチベーション(モチベーションを挫く)ものかに分類されます。


例えば、先生が学生にレポートを書くための本を自由に選ばせます(自習性支援)。しかし、そのレポートには点数がつけられ、高得点を取るように促されます(コントロール)。そして、成績がつけられ、同じ努力をしても、成績に違いが出る可能性を示唆します(非モチベーション)。個人と環境がいかに適合しているか、これに大きな影響をするのは、これら3要素のどれが最も強く出るかにかかってきます。もし個人が、その環境が有効な情報に満ちていて、有能性と自主性を感じていたら、内的モチベーションが発揮されます。

学校の環境が自主性や有能性を重んじていても、個人がそのタスクに興味を持っていなければ、内的なモチベーションは発揮されません。この場合、成績などどいった外的なものにモチベートされるでしょう。興味がなくても、自己決定によって、その行動を自己と結びつけて自己統合する(少し内的なモチベーションの種類)ことができます。

例えば、化学記号に興味のない生徒も、それが自分のキャリアとどう関わるのかを理解できれば、外的モチベーションを内在化できます。この理解によって、プレッシャーではなく、自己意志によって勉強することができます。このようなモチベーションのシフトは、先生が、生徒を脅かしたり、生徒にプレッシャーや罪悪感を与えるのではなく、生徒がそのタスクに対して抱く感情をきちんと理解することによってのみ起きます。また、先生はそのタスクがなぜ重要か、どのように生徒の人生に影響するかを説明し、彼らが成功するために必要なスキルを持つことを確かめる必要があります。


なぜ一部の生徒は学習を、学習そのものが心を満たしてくれるからする一方で、その他の学生は、外的なものでないと学習しようと思わないのか。自己決定理論では、内的モチベーションは個人がどう環境を認識しているかと自己をどう認識するかの相互作用によって決まると考えます。興味、チャレンジ度合い、持っているスキル、有能感、そして、学習環境での選択度合い、こうした事柄が内的・外的モチベーションのバランスを決定します。

参照
https://msu.edu/~dwong/StudentWorkArchive/CEP900F01-RIP/Webber-IntrinsicMotivation.htm
posted by ヤス at 06:58| Comment(0) | 心理学理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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